※企業概要は受賞当時(2024年)の内容です。
難治性疾患を持つ患者の生きる希望をつなぐため、規制・技術・供給の3つの壁を乗り越え、臍帯(へその緒)を使った再生医療等製品を開発。
当社は、有効な治療方法がない希少難治性患者に対し、臍帯から抽出した細胞を培養した再生医療製品の開発に取り組んでいる。
臍帯の活用には規制・技術・供給面の3つの壁が存在し、これらを降り超える必要があった。
まず規制面では、臍帯はお産後に破棄することが条例で義務付けられていたが、専門家とともに条例緩和に向けた 活動を行い、条例緩和を実現。また、臍帯や細胞を保存する特許技術や製造方法に関するノウハウの使用権を獲得したことで、技術面も克服した。さらに、大企業や大学とのオープンイノベーションにより、臍帯の調達から製造、輸配送、販売までのサプライチェーンを構築することで供給面の制約も解消した。
これまでの細胞医療では、骨髄などの多くの原材料を輸入に依存していたが、国内の病院から安定調達でき、かつ備蓄可能な臍帯を細胞医療の原材料として活用することで、国産国消形の細胞医療プラットフォームの実現を目指している。
培養風景
製造所の風景(細胞調整室)
第5回日本オープンイノベーション大賞厚生労働大臣賞(2023年)