東商からの重要なお知らせ

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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2021年)の内容です。

第19回 奨励賞

日進レンタカー株式会社

代表者名
代表取締役社長 富田 純正
所在地
東京都目黒区下目黒2丁目19番8号
創業
1969年(平成44年)
従業員数
37名
資本金
29,000万円
事業の
概要
レンタカーおよび自動車整備
ホーム
ページ
http://www.21rentacar.com/
受賞理由

●カード決済、短時間貸し、マスコットカーなどレンタカー業界で常に先駆的な取り組みに挑戦

企業紹介

  • マスコットカー

  • On The Job Training(OJT)の様子

持続可能な社会実現に向け、
取り組みを進める。

コロナ禍のお客様の不安を解消すべく、 迅速な安心安全の確立が喫緊の課題

当社のレンタカー事業は、お客様に快適さを感じていただけるよう、車をお貸しするだけでなく、おもてなしの心で付加価値も提供するサービス業であるという方針で展開しています。事業エリアは1都4県で、千葉県に自社運営の整備工場を構え、車の安全性を確立するとともにお客様のニーズに迅速に対応できる体制を確立しています。軽自動車から4tトラックまで所有台数は約6千台。CO2削減への取り組みも業界の先陣を切り、ハイブリッド車、電気自動車、最新の水素自動車まで導入しています。お客様の内訳は、法人8割:個人2割。法人の取引先は建設、警備、プラントをはじめ多岐に渡り、一度に大量の台数のニーズが発生する時もあります。確実にきめ細やかに対応できるのが当社の強みです。「お客様と共に繁栄する・・・」という経営理念を礎に、お客様の事業をサポートしています。

例年、年末や年度末に向かって法人は忙しくなるため、それに連動して9月から翌年3月までが当社の繁忙期となります。しかし、2020年は大手取引先を中心に需要が落ち込んでしまいました。新型コロナウィルス感染症拡大により企業の活動が停滞していることが要因です。2020年2月末頃、私がまず思ったのは、お客様も現場の社員も不安を覚えるだろうということ。お客様にとっては、他の人も使うレンタカーは感染症対策が十分なのかという不安。お客様が使用して返ってきた車を清掃や整備する社員もまた感染のリスクを感じる不安。未知のウィルスですから、そのような気持ちになるのも無理はありません。レンタカーに対する安心・安全の徹底を早急に講じる必要がありました。

また、当社では人材育成にはかなり注力しています。教育の一環として、毎年、全社員を対象に海外研修を実施しています。現地では、社員はグループ毎に自由行動をするため、航空機以外にも鉄道やレンタカー、タクシーなど様々な交通手段で移動します。日本とは違うサービス、考え方を体感し学ぶことで、日本に無い事業やサービスを考える重要な機会です。お客様とじかに接する国内の現場だけでなく、環境の異なる海外の視点も合わせることで、成長の機会となり、より良いサービスにつながっていきます。しかし、2020年の海外研修は中止せざるを得ませんでした。社員教育は継続してこそ成果として実っていくものですが、コロナ禍で何ができるのか、考えなくてはなりません。事業も人材育成も止めてはいけないという思いでした。

人材が最大の資本。 学び、課題に向き合うことで成長し続ける

2月末から、お客様が使用するたびにアルコールで拭く、次亜塩素酸を車内に撒いて除菌するという対応に加えて、社員研修を急遽実施し新型コロナウイルス感染症対策について学びました。このようにいち早くお客様も社員も守る体制を整備したところ、通勤や営業の外回りに公共交通機関よりレンタカーを使いたいという個人のお客様からのニーズが急増したのです。これは当社が今まで気づかなかったニーズであり、この売上の伸びが法人需要の落ち込みをカバーする結果となりました。

そして、コロナ禍で海外研修を中止しましたが、学ぶことは数多くあります。そこで2019年から準備していたSDGs(持続可能な開発目標)の勉強を集中的に行うことにしました。当社では目標を掲げ、それに対してきちんと実行することを重視し、そのためにオリジナルテキストを作成し全社員にSDGsについて周知する研修を実施。今回、SDGsで掲げられている17の目標のうち、当社で掲げたのは「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「8.働きがいも経済成長も」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の3つです。自動車に関わる企業として、持続可能で環境負荷の低いエネルギーに取り組むことや、働きがいのある仕事とともに持続可能な経済成長を確立することは当然です。パートナーシップについては、今後ますます進む多様性(ダイバーシティ)へのニーズに柔軟に対応できることを目指し、外国籍の社員の採用も積極的に行っています。また、当社では定年制がなくベテランにはベテランの持ち味を活かせるポジションを設けていることや、同業のなかでは女性の採用が多いことも、パートナーシップに含まれるでしょう。

このSDGsの取り組みは、従来おもてなしの心で仕事をしている社員にとってスムーズに理解でき、社会に貢献したいという思いをより強くしたようです。そして、コロナ禍でもいたずらに動揺せず、徹底した感染対策のもと、公共の交通機関が使えなくてお困りの方などをサポートする役割を果たす使命感を覚えています。新しく入ってくる社員もいるので、研修は定期的に実施し、各店舗には本社から担当者などの支援を行って取り組みを継続しています。最初に掲げた3つの目標が達成できたら、新たな目標を加えていく予定です。

新しい生活スタイルに合わせて変化し、新しいレンタカーのあり方を探求

afterコロナでは、生活全てにおいて人々はこれまで以上に安心で安全なものを求める気持ちが強くなっていくでしょう。その新しい生活スタイルに合わせた新しいビジネスモデルを構築した企業だけが生き残れると思います。そのためには変化し続けなくてはなりません。

レンタカー事業でも然り。コロナ禍で利用しなくなったお客様が戻ってくるのを待っていても戻ってくる保証はない。そうであれば、新しいお客様の開拓に努力して、新しい売上を生み出せばいい。当社の歴史を振り返っても、お客様の構成は時代の流れとともに変わっており、変化し続けた結果、52年目を迎えた今日まで発展を遂げてきています。したがって、今後も新しい付加価値のあるレンタカー事業に挑戦し、変化を続けていく考えです。 SDGsは2030年までに達成する目標。カーボンニュートラル2050年では、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにして脱炭素社会の実現を目指します。東京2020大会では海外の方も乗られるので、日本企業の取り組みを伝えていく機会としたい。時代の要請に当社も真摯に向き合い、所有車両を順次ハイブリッド車に切り替えていくなど、着実に対応を推進。環境に配慮した燃費のよい車を必要な時に必要な台数だけ使用するレンタカーで、社会的責任(CSR)を果たしていくために変化を止めません。

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