東商からの重要なお知らせ

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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2019年)の内容です。

第17回 奨励賞

株式会社江北ゴム製作所

代表者名
代表取締役社長 菅原 健太
所在地
東京都足立区
創業
1962年(昭和37年)
従業員数
43人
資本金
5,000万円
事業の
概要
ゴム製品製造、インフラ・プラント設備修理、腐食防止プーリー他
ホーム
ページ
https://www.kouhoku.co.jp/
受賞理由

●若手の人材育成、女性が働きやすい職場づくりを徹底。省力化や清潔な職場に向けた改革に挑戦

受け身だった事業体制を攻めに転換し、
コロナ禍にあっても柔軟な対応力をさらに強化。

コロナ禍で仕事が減少。自分たちの強みをプラスワンに

新型コロナウイルス感染症拡大の気配が伺えた2020年3月中旬から、全社でマスク、手洗い、うがい、通勤には公共交通機関を使用しない、遠方から電車通勤の者には会社の車を貸与して車通勤を促す等の感染防止対策を徹底して事業活動を継続していました。
取引先の商社の方も在宅勤務となってしまい、テレワークが進む中、商談も進めることができなくなってしまいました。
結果、商社経由の受注は停止し、当社の仕事も大幅に減少。当社は6月決算ですが、その影響は決算後に如実に現れ、8月の売上は前年比20数%マイナス。9月以降も前年比マイナスが続いていました。
例年、決算後には翌年度の経営方針を発表します。昨年度の売上が10億7千万円だったので、今回は60周年の節目であることから全体の士気を高めて売上13億円を目標に掲げていました。
しかし、このままでは到底その達成はできそうもない見通しでした。

ピンチはチャンス。自社で取り組むプラスワン活動で業績向上の成果

8月、この危機にあたって、まず当社のバックボーンとなっている経営理念を再認識してみました。
社会に役立つ会社として、創意工夫で常に新しい価値を生み出しどんな時でも潰れない、そして一生懸命に楽しく各自の能力を高めて発揮できる会社。その実現のために提唱したのが当社の「プラスワン活動」です。
従来やってきたことに何かできることをプラスして動くことです。こんな時だからこそ、攻めの姿勢が重要。これまでの当社は商社やお客様から問い合わせがあってから動くという待ちの姿勢でした。
コロナ禍だからこそ、生産性を1.5倍に引き上げ、乗り越えていくことを目標にしました。

まず取り組んだのは、従来の訪問して営業することだけではなく、非接触でもプラスワンを何か考えてWeb面談やホームページで発信していこうと。
製造現場をはじめ私たちには何度もお客様の課題に向き合い、一緒に解決してきた実績があります。こうした事例を集めることで、まずは自分たちの仕事を振り返り、気づきにつなげるようにしていきました。
さらに8月にホームページも改良し、当社の対応力でお客様の役に立った事例を毎月アップ。それをお客様に見ていただく。
テレワークが進む中、大手メーカーの方もお取引のあった商社の動きが停止してしまい、相談先がなくて困っていたようでした。お客様に当社の強みを知ってもらう。さらに、当社社員たちが自社の強みを理解しお客様に自らそれを伝える行動に繋げる。このようにして、営業だけでなく現場や事務の社員までがプラスワンの姿勢に変わっていきました。

11月の売上はマイナス7%まで売上も回復しました。
直接取引で大手メーカーの新規のお客様が増えたのは大きな成果です。
当社はお客様の困りごとに柔軟に対応でき、変化に得意なのが強み。だからこそ、変化しなくては生き残れない今がチャンスだと捉えることができ、結果を生み出せたのだと思います。

ゴムの困りごとなら何でも対応できる企業を目指して

来年も我慢の年かもしれないと考え、その分どんと構えていられるような土台作りを推進しています。
東京都の革新的事業展開設備投資支援を受け、大規模なタンクにも対応できるサイズのゴムのライニングシートを一度に製造できる機械を新規導入し、その設置のために工場も新築しました。合計2億円の設備投資になりましたが、これを使ってどのようなことができるのか、柔軟な発想で活用することが重要。
そのためには人材育成がポイントとなります。今年も来年も3名の若い新入社員がいるので、人材育成にも注力し、さらに幅広く対応力がある会社を目指していく考えです。

ここ数年間、当社のゴム製品は国立競技場の杭打ちや高速道路のトンネル工事など様々なところで使われ、そういう意味ではオリパラの準備に関わらせていただいてきました。
来年開催の五輪に期待するのは、マインド面で明るくなること。開催により皆の気持ちを盛り上げ、経済にも明るさをもたらすことを願っています。

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