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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2019年)の内容です。

第17回 優秀賞

株式会社華光

代表者名
代表取締役社長 木田 和寿
所在地
東京都北区東十条5-6-21
創業
1964年(昭和39年)
従業員数
15名
資本金
1,000万円
事業の
概要
様々な金属による精密極細管の開発・製造事業
ホーム
ページ
https://kakoh.com/
受賞理由

●「挑戦する前からあきらめない」を掲げ、チタンなど加工が難しい索材の技術を開発。金属極網パイプの「駆け込み寺」の評価を得て、経営危機を脱し業績を伸ばしたこと。

企業紹介
とにかくやってみる。自分達の力を信じる「勇気」。Passion for 自分達の可能性

「挑戦する前からあきらめない」。型破りなものづくりで金属バイプ分野の駆け込み寺に。

 1964年に父が創業した事業は、放電加工に使用する電極の卸売。父が病で亡くなり、大学4年生だった私が社長に就任したのですが、売上1億円足らずなのに公私合わせて8億円の借金があることが判明し、愕然としました。重ねて当時はバブル崩壊の大混乱期であり、創業者が亡くなったことも響き、売上はたちまち半減してしまいました。

 私は全国100社以上の客先に出向いて頭を下げ、何とか売上を維持し経営を安定させようとしました。すると次第に、仕事の困り事を相談してもらえるようになったのです。何とか解決できないかと外注先に相談するも、できない、やったことがない、と言って断られてしまいました。

 2002年、倒産してしまった外注先の職人3人とともに事業部を引き継ぎ、製造業へと転換。資金も経験もない中、リサイクル品や100円ショップ品を工夫して治具や設備を手作りしました。とにかく引き受けて売上につなげるしかありません。「何とかします、やらせてください」と答え、必死で考えて対応していきました。「Anyway YES!とにかくできます」が弊社の経営理念となっていきます。そして、数え切れない失敗を重ねながら、同業他社やお客さまに教えてもらって、納品の実績を増やしていったのです。やがて弊社の決して断らない仕事ぶりがロコミで伝わり、自動車、半導体、医療など多岐に渡る業界のユーザーから相談をいただけるようになりました。

 手術用カテーテルに錆にくいステンレス素材を使用した極細パイプ、世界初のチタン合金細管の製品化であるダイレス伸管加工技術などに成功し、今ではパイプ製造の「駆け込み寺」と言われるようになりました。

 スケジュール管理や準備、対外交渉ができるマルチタスクが評価される時代ですが、昔の職人も然りですが製造業にはマルチタスクより1つのことに専念するシングルタスクに長けている人が向いていると実感しています。シングルタスクに強い人でも活躍してほしいと、当社ではひきこもり経験のある若者を積極的に雇用しています。

 社長に就任し這いつくばった日々から24年、現在売上は2億8千万円、そのうち海外向けの売上が 1割を占めています。会社を引き継いだ時に抱えた借金も完済しました。世界には私達の技術が役立てられる機会が数多くあると思います。まずはアジアを足がかりに世界を視野に活動していきます。

  • 当社の製造する様々な極細金属管

  • 当社の製造する様々な極細金属管

  • シングルタスクながら愚直にものづくりに挑戦する当社の社員たち

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