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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2016年)の内容です。

第14回 優秀賞

管清工業株式会社

代表者名
代表取締役 長谷川 健司
所在地
東京都世田谷区上用賀
創業
1962年(昭和37年)
従業員数
365名
資本金
2億5,000万円
事業の
概要
下水道管路施設管理業
ホーム
ページ
https://www.kansei-pipe.co.jp/
受賞理由

●従来、大口径の下水道管路の調査は、人間の目視により行われていたが、増水で調査員が流されるなど重大事故が発生していた。そこで、長距離で高水位での調査に対応した調査専用ロボット「グランドビーバーシステム」の開発に挑戦。調査員の安全面を確保した上で、より詳細な調査が可能になると、その安全性と技術力の高さが評価されるようになった。現在では機械による大口径管路調査が全国でも主流となり、業績も拡大させたこと。

企業紹介

従業員に対する想いが全国の管路調査の常識を変えた
 現在、日本の下水道管路の総延長は47万kmを超え、老朽化による故障や事故の発生確率の高い施設が多く存在する。その施設をどう管理・メンテナンスするかは、近年重要な問題となっているが、同社は創業当初からいち早く管理の重要性に着目し事業を行ってきた。
元々調査に必要な機材等は欧米から輸入していたが、1998年に現社長が就任した後は自社内での技術開発に磨きがかかるようになった。社員からできるだけ多くの提案を吸い上げて組織を作り上げるスタイルで、風通しの良い社風を作り出し技術を進化させ、それに伴い会社もますます成長していった。その中で、会社は1つの大きな転機を迎えることになる。それが、下水道管路調査専用ロボット“グランドビーバーシステム” の開発である。
従来、大口径の下水道管路の調査は、調査員(人間)の目視により行われていたが、増水で調査員が流されるなどの重大事故が幾度も発生、調査員の安全面の確保は会社にとって乗り越えねばならない大きな課題となった。自社の従業員を危険に晒すわけにはいかないという強い信念から、プロジェクトチームが発足、調査専用ロボットの開発がスタートした。莫大な開発費や技術的な課題などいくつもの困難が待ち受けていたが、2007年7月ついに長距離で高水位での調査に対応できる“グランドビーバーシステム”が誕生する。当初はなかなか自治体等の理解も進まなかったが、徐々に安全性と技術力の高さが評価されるようになり、現在では機械による大口径管路調査が全国でも主流となってきている。
グランドビーバーの開発によって業績が飛躍的に拡大した一方、社長は下水道の重要性をエンドユーザーに伝えることも必要だと考えるようになった。そのため、今では全国の小学生等を対象とした出前授業の実施など業界全体のイメージアップを図るための活動、いわゆる「下水道啓蒙活動」にも注力している。下水道管路管理のパイオニアとして、日本のインフラを支える同社の挑戦はこれからも続いていく。

  • 新ラインナップ“グランド・スウィーパー”

  • グランドビーバーとその作業風景

  • 出前授業の様子

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