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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2014年)の内容です。

第12回 優秀賞

株式会社東洋ボデー

代表者名
代表取締役社長 中條 守康
所在地
東京都武蔵村山市伊奈平
創業
1956年(昭和31年)
従業員数
87名
資本金
4,800万円
事業の
概要
トラックの荷台(リアボディ)の設計・製造・販売
ホーム
ページ
http://www.toyobody.co.jp/
受賞理由

●創業以来、大手トラックメーカーのリヤボディ(荷台)製造を行っていたが、下請型ビジネスの脱却を決断、長年の1社依存体質から、国内全トラックメーカーと取引をする荷台メーカーへ進化したこと。

●国内のみの生産・販売が多い荷台メーカー業界において、いち早く海外展開を推進し、新興国への輸出を開始。荷台メーカーとしては初めて、海外生産にもチャレンジし、さらなるグローバル展開を行っていること。

企業紹介

 東洋ボデーは昭和31年にトラック用リヤボディの製造業として創業した。
 トラックはエンジンとシャーシをトラックメーカーで作り、荷台の部分は荷台の専業会社が請け負うという役割分担ができている。同社は大手トラックメーカーの下請け工場として長年過ごしてきた。高度成長の波に乗り順調にきた時期もあったが、バブル崩壊後は親会社の方針に翻弄される下請けの宿命があった。
 その時、同社は市場や顧客の激変に自律的に対応できるよう1社依存の下請けから自社で開発・製造・営業までするメーカーへ脱却することを決断した。そして特注仕様の製品ボトルカー(飲料運搬車)の開発へ標準を定め、研究開発に試行錯誤を重ね下請けからの脱却の一歩を踏み始めた。
 平成19年度の免許制度改革により普通免許で運転できるトラックの重さが大幅に制限された。同社はこれを好機ととらえ、軽量車両の開発に取り組む。素材メーカーと組み新軽量素材の開発に取り組み、従来比37パーセント軽量化したドア材などを開発。さらに300項目にも及ぶ軽量化対策で従来比約20パーセント軽い荷台を開発。普通免許で運転できる2トン積みのボトルカーを開発し業界の注目を集めた。使い勝手や燃費改善の相乗効果もあり、数々の大手飲料メーカーから指名発注され主力商品となっている。
 トラックの荷台メーカーは国内のみの生産・販売が多い。荷台は国別に商習慣、気候などに合わせる必要があり、ハードルは高い。
 同社は縮小が続く国内市場から業界ではいち早く海外展開を推進した。現在では大手商社と手を組み中米のドミニカを手始めにアンゴラなどアフリカ諸国をはじめ大幅な需要拡大が見込める新興国市場を積極的に開拓している。
 さらにアジア地域ではタイに工場用地を取得し海外生産にもチャレンジ。荷台メーカーとしては初の試みとなる。今後は海外生産車の輸出も計画しており、荷台メーカーとして真のグローバル企業へと脱皮しつつある。
 同社の改善提案、5S、ISO取得の取組などは全社員のモチベーションが上がる工夫が随所に施されている。コンサルに頼らずこれらのことを自前で続けている。派手さはないがこれも「勇気ある経営」として称賛されるべき事項だ。

  • 荷台は架装メーカーが作りトラック本体とドッキングして完成

  • 軽量化技術を活かした飲料配送用のボトルカー

  • 社内では様々な取組をしており全員参加で一体感

受賞コメント

 「第12回勇気ある経営大賞」において優秀賞を頂戴し誠にありがとうございます。当社の取組が高く評価され光栄に存じます。社員が一丸となりチャレンジし続けた結果、現在の東洋ボデーがあるものと確信しています。今後も環境変化への対応を怠ることなく業務に真摯に取り組んで参ります。誠にありがとうございました。
(株式会社東洋ボデー/中條 守康 社長)

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