※企業概要は受賞当時(2011年)の内容です。
●当時の日本にはなかった家事代行専門のプロを派遣する会社の必要性を感じ、創業を決意。ギフトチケット販売や法人会員サービスの提供を切り口に消費者の支持を高め、業界トップシェア企業にまで成長し、家事代行ビジネスを日本に浸透させたこと。
●高レベルのサービスを供給するためにフランチャイズ化せず、平均年齢50歳代の主婦を直接雇用し、「お客様感動度120%への飽くなき追求」という社是を浸透させるべく、教育システムに注力した結果、顧客から高い信頼とリピート率を獲得していること。
「家事代行という新しい産業を確立したい」。この想いを胸に、同社は走り続けてきた。多くの競合他社がひしめくまでに市場規模が拡大した中、いまや業界のリーディングカンパニーである。
社長と妻である専務は、香港滞在中、ホスピタリティ溢れるメイドサービスのお陰で、仕事と家庭を両立させていた。その後、平成11年に帰国。香港と同様のサービスを日本国内で探してみたが、見当たらなかった。清掃専門業者は、清掃以外のサービスは提供してくれない。これでは、仕事と家庭を両立していくためのパートナーとは言えない。
「これからの日本には、家事全般を手掛けるプロを派遣する会社が必要」。社長と専務の壮大な挑戦が、集合住宅の一室からはじまった。街頭アンケートによるサービスの立案、価格の設定を行い、社長自ら作業員としてスタートを切った。平成16年に、日本初の家事代行ギフトチケットの販売を開始。平成18年には日本初となる法人会員サービスの提供を開始。これらのサービスが時代の潮流とマッチし、同社は急成長を遂げた。
生命線となるサービスレベルを維持するため、家事マニュアルを作成し、心遣いと立ち振る舞いなどの研修を実施するなど、教育システムに注力しており、社内は常に、教える者と学ぶ者の熱気と活気に満ち溢れている。
また、サービスの担い手であるベアーズレディのうち、60歳以上を約3割も直接雇用することで、主婦業をまじめにやってきた女性がいきいきと働ける場を提供し、いわゆる、おふくろの気配りを家事の現場に届けているのも大きな特徴だ。
今後は、営業地域の拡大、高齢者の安否確認やマンションフロントコンシェルジュによる社会コミュニティの構築など、新たな展開を視野に置く。
ゼロからスタートした、同社の事業展開の可能性は無限大だ。
愛される企業を目標に勇気をもって邁進
受賞の喜びを分かち合える仲間やお客様に恵まれ、本当に幸せです。社会に愛される企業になることを目標にこれからも勇気をもって邁進し、夢ある家事代行サービス産業確立への足がかりを着々と丁寧に構築していく所存です。
(株式会社ベアーズ/高橋 健志 社長)