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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2011年)の内容です。

第9回 優秀賞

小杉造園株式会社

代表者名
代表取締役 小杉 左岐
所在地
東京都世田谷区北沢
創業
1943年(昭和18年)
従業員数
50名
資本金
4,000万円
事業の
概要
庭園のデザインから施工、メンテナンスまでの一連の業務請負
ホーム
ページ
https://kosugi-zohen.co.jp/
受賞理由

●造園職人の技能と地位の向上を目指して技能五輪国際大会で金メダルを獲る高い目標を掲げ、多額の設備投資をして自社研修所を開設し、英才教育を行った結果、平成19年の静岡大会で金メダルを獲得。職人の社会的評価の向上に多大な貢献をしたこと。

●国内の都市部で日本庭園が減少していく中、世界に日本庭園を広め、日本文化を輸出する活動を開始。外国人を集めた研修所でのセミナーや社長の海外講演が効を奏してアゼルバイジャンでの作庭を実現させ、一中小企業の枠を超えたグローバル展開を推進していること。

企業紹介

「植木屋」を侮ることなかれ。今年の受賞企業の中に、既存の概念を打ち破るような会社が現れ、久しぶりに高揚感を味わった。それが同社である。
親方と数人の弟子のみという零細企業が大半を占める造園業界にあって、現社長は、アルバイトを含めると100名という業界屈指の「大企業」を育て、さらに造園業を「近代産業」に脱皮させた功労者である。
近年、国内、特に大都市圏では相続税の問題から大きな庭園を維持することが難しくなり、造園業には逆風が吹いている。そこで、目をつけたのが都市部に多く散在するマンションやビルの庭園管理だ。安全管理や品質管理を徹底することで顧客の信頼を獲得し、現在では首都・関西・中部の三大都市圏で1700棟もの物件を管理するに至った。また、思い切った設備投資(芝刈り機)を決断した結果、米軍横田基地の芝管理も任せられるようになり、安定した収益を確保できるようになった。従業員数も急増する。
会社の将来と従業員の幸福に思いを巡らした末、造園業を営む普通の親方には想像もつかない大きな決断をする。会社を永続させるためには、職人の技能はもとより、社会的地位の向上が必要と考え、技能五輪国際大会で金メダルを獲るという高い目標を掲げた。ホンダがF1で頂点を目指した姿がだぶる。1.3億円もの投資をして研修所を作り、英才教育を行い、平成11年のカナダ大会での初挑戦から8年後の静岡大会で、金メダルを獲得して努力は花開いた。
次の挑戦は海外展開だ。日本で新たな造園が果たせないなら、海外で庭園を造って日本文化の輸出をしようと。技能五輪の金メダル獲得により、伝統ある欧州の造園協会への加盟を許され、海外での知名度が上がり、社長の講演活動で人脈もできた。平成21年にアゼルバイジャン共和国の作庭という形で結実し、他国からもオファーが舞い込むようになった。研修所に外国人を集めて毎年集中セミナーを開催し、10年で300人の日本ファンを作るという、新たな目標も掲げた。
なんともスケールの大きな「中小企業」だ。

  • 熱海研修所

  • 技能五輪国際大会で見事金メダル獲得

  • アゼルバイジャンの庭園と喜ぶ大統領

受賞コメント

多くの人との出会いを大切に
チャレンジし続けることを信条とし、多くの人との出会いを大切にしてきた中で、今回のチャンスを活かせたことに感激しています。お客様との揺るぎない絆を築ける管理体制を構築することで、今後一層の国際展開を図ってまいります。
(小杉造園株式会社/小杉 左岐 社長)

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