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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2008年)の内容です。

第6回 大賞

株式会社エリオニクス

代表者名
代表取締役社長 本目 精吾 (ほんめ せいご)
所在地
東京都八王子市
創業
1975年(昭和50年)
従業員数
81名
資本金
17,000万円
事業の
概要
粒子線(電子・イオン等)および電磁波(光・X線等)に関する技術を応用した超微細加工・分析装置メーカー。
主力製品である電子ビーム描画装置では、世界で最も細い線幅(5 ナノメートル)を描画できる機器の開発に成功し、ナノテクノロジー研究に欠かせない同装置の最高機種と評され、トップシェアを占める。
ホーム
ページ
https://www.elionix.co.jp/
受賞理由

●将来の有望市場を予見し、得意分野への選択と集中を決断することで、最先端ナノテクノロジー製造装置メーカーとして世界でトップシェアを占める企業へと成長したこと。

●若手人材の新製品開発分野への計画的な登用や、産学連携等への積極的な参加を通じ、社員に高い技術、最新の情報を吸収することの重要性を常に意識させている。また、チャレンジへのモチベーションを会社全体に高く保つ経営手法を確立していること。

企業紹介

ナノテクノロジーは、素材・IT・バイオなど広範な産業を基礎から支えるものであり、21 世紀の最重要技術のひとつとされている。同社は、そのナノテクノロジーの最先端を研究する機関が利用する装置(微細加工、分析計測等)のメーカーである。
主力製品のひとつである「超高精度電子ビーム描画装置」は、世界で最も細い線幅(5 ナノメートル)による三次元ナノ加工が可能な機器で、ナノテクノロジー研究用の最高機種と評されている。
また、「電子ビームディスクマスタリング装置」は、1 平方インチあたり1 テラビットの記録密度を実現する次々世代ハードディスクのマスターディスクの製造を可能とする装置であり、これにより4 年後には現在の10 倍以上のメモリー容量のハードディスクが実用化されると言われている。これらの製品は最先端のニッチ市場であるが、他社の追随を許さぬ高性能・高付加価値の装置を開発・製造しており、トップシェアを占めている。
ただ、ここまでの成長を遂げるに至るまで、全てが順風だったわけではない。
同社は、創業当初は半導体装置の設計等を中心業務として成長していたが、90 年代初めのバブル崩壊のあおりを受け、売上高が半減した時期がある。その際、主力事業を半導体装置から、まだその名すら知られていなかった"ナノテクノロジー"に大幅シフトすることを決断。経営が落ち込んでいたときに会社存続をかけて開発費を投入、あわせて産学連携や新製品開発の担当にあえて若手技術者を登用するなど人材育成にも励み、"並みの製品であれば当社が作る意味がない!"というチャレンジングな雰囲気を会社全体に植え付けたことが今の成果につながっている。

現在、ナノテクノロジーは実用化段階を迎えつつあり、今後は、研究用の性能追求型装置だけでなく、産業界向けに生産性追求型装置の開発にも力を入れる予定であり、さらなる発展が見込まれている。

  • 装置写真

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