※企業概要は受賞当時(2007年)の内容です。
●40年前からニッチとも言える振動計専門メーカーとしての道を歩み、絶え間ない研究開発と専門性の追求により、顧客からの要望に応え続けてきた結果、今や日本の大手メーカーにとってもなくてはならない業界トップ企業となっていること。
●社長の評価も社員と同列に行い、社長自らもタイムカードをつけ、接待会食を一切行わないといったトップの率先垂範の姿勢によりCS(顧客満足)だけでなく、ES(従業員満足)を実現させていること。
コア技術の「チャージアンプ」を30年前に開発して以来、その応用技術が同社の発展を支えてきた。自動車や産業機械などにおける各用途の市場はニッチであるけれども、ニッチも積もれば山となり、これまで大きなビジネスチャンスを着実に獲得してきている。いずれの開発も困難な場面に直面してきたが、「本気で開発」をモットーにしており、チャレンジ精神に迷いはない。
同社がこれだけのパワーを発揮できるのは、「会社は共同体」という考え方に行き着く。会社は自分の持ち物と社員に思ってもらえるよう、持ち株制度を設けて経営業績に関する情報はガラス張りにしているほか、利益の配当もしっかり実施している。この制度により、社員のやる気と会社の業績が連動する仕組みを作り上げている。
また、社員の教育にもユニークさがみられる。「独学がすべて」という考えを基本に、一般的な外部研修や資格の取得よりも、会社の業務にフィットした能力開発の目標を各人に考えてもらう。全社員は4カ月ごとに自主学習のテーマを掲げ、会社全体でそれらを「しょうわニュース」という冊子にまとめる。さらに自己目標の発表会まで開くという念の入れようだ。