※企業概要は受賞当時(2006年)の内容です。
●電子部品の受託加工にとどまらず、独自機構の電子部品成形機を開発したことで、電子機器の小型軽量化・多機能化に貢献。
従来の電子部品成形機は、インサート自動機を射出成形機の外付けか金型に装着していたため、稼動の際に複雑で高度なノウハウが必要であり、また、そのための人材育成も必要であった。そこで、インサート自動機を成形機に内蔵し、樹脂を金属と一体で射出成形する独自機構を開発したことで、操作性の向上に成功した。また、従来は不可能であったが、一部品を交換するだけで多品種な電子部品を生産することも可能となった。
更に電子部品の金属材を移送する動力を従来のエアシリンダーからリニアにしたことで、位置決め精度が向上し、従来よりも精密かつ高密度な加工を実現。加えて、電子部品の製造に要する時間も大幅に短縮できたことで、あらゆる部品製造に関するニーズにローコストで対応することに成功した。その結果、電子機器の小型軽量化・多機能化にも貢献している。
明確な特許戦略のもと、電子部品の受託加工にとどまらず、成形機の開発に果敢に挑戦したことが業容の拡大につながるなど、高い技術力を業績に結び付けるビジネスモデルの確立にも成功している。