※企業概要は受賞当時(2006年)の内容です。
●東京に残された数少ない鋳物製造工場。熱で膨張する性質のある鋳物の改良に取り組み、独自開発の低膨張合金による精密鋳物製造に成功。その結果、半導体や液晶など高い精度が要求される電子部品関連の鋳物製造に貢献。
●職場環境の改善や社宅設置で若手従業員を確保し、バランスの取れた人材構成で将来に向けた技能継承を着実に推進。
幾多の困難を知恵と行動力で乗り越え、今や東京に残された数少ない鋳物工場の一つ。鋳物が熱で膨らんでしまう性質を改良し、独自に開発した低膨張鋳造合金は、高い精度が必要とされる液晶・半導体の製造装置などの分野において、新たな受注を獲得している。
わが国の基盤技術である鋳造の分野を支えるものづくり企業として高く評価されており、経済産業省中小企業庁が作成した「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれた。
また、将来の事業継続を踏まえ、約20年前から①全国の高校への求人活動、②同業者との共同採用活動や社宅整備、③約2億円を投じての集塵装置の設置など職場環境を改善することで、若い工員を確保し技術継承も順調に進めている。更に従来の鋳造技術を生かし、小回りの効く製品として、鋳造エクステリア(車止、ガードパネル、門扉など)の企画・販売も別会社において行っている。