※企業概要は受賞当時(2004年)の内容です。
●困難とされるケーブルレスによるデータ送信に関して、「低周波磁界を用いた地中通信システム」の独自開発に成功、実用化を実現。
●国内外において、大深度地下開発など大型プロジェクトの進展への寄与が期待される。
「低周波磁界を用いた地中通信システム」(低周波磁界を利用し、土中や海中に設置されたデータ送信機と地上とのデータ通信をケーブルレスで可能にする技術)は、空港建設など埋め立て工事における海洋地盤の沈下計測や高い止水性が要求される廃棄物の埋設処分など大深度構造物の建設における地質調査や環境調査に用いられ、すでに関西国際空港や中部国際空港の工事において海底地盤の沈下計測などに使用されている。
また、官民で大型プロジェクトとして検討が進められている大深度地下開発や需要が増大している既設建築物のリニューアル・メンテナンスにおける活用など、今後の用途拡大が期待される。
国土の矮小性や地盤の脆弱性を克服してきた経緯から、わが国の土木技術はすでに高水準にあるが、自社の固有技術の深耕により、さらに一段高いレベルに達することを目標としており、最近では、進境著しいアジア諸国における湾岸開発等において自社製品が使用され始めている。