※企業概要は(2022年)の内容です。
●極めて細いパイプの曲げを可能とし、糸が絡まない釣具リール部品(ベールアーム)を独自加工で開発するなど、他社ではできない加工技術を生み出した経営が評価された。
●独自技術への深化と下請けに徹底する大胆な方針転換により全社一丸で経営危機を乗り超え、「切削ならマノ」という顧客の信頼を得た。
カメラ部品メーカーとして創業後、自社製品の製造に取り組んだものの失敗し、深刻な経営不振を経験している。
その際、下請けに徹することを決意、取引先を絞りながら他社にはできない独自技術の深化に専念して経営の建て直しに成功した。同社は企業の中核的能力となる技術を精密金属加工に据え、長年にわたり顧客の課題解決にあたることで、技術力向上と受注の拡大という好循環を続けてきた。付加価値の低い加工工程が海外に流出するなかで、同社は高度な加工技術に磨きを掛けることで海外メーカーに対抗できている。日常的な活動に組み込まれた人材育成や技術開発の仕組みの重要性を同社は再認識させてくれる。加工型中小メーカーの基本的なあり方のモデルとして、他社にとっても学ぶところは多い。
加工製品1
加工製品2
加工製品3