ものづくり推進委員会（委員長＝釡和明副会頭・IHI会長）は11月18日、銀座テーラービルにて、ものづくり企業の女性経営者を集めた懇談会、「ものづくりなでしこTOKYO」を開催しました。

釡委員長は冒頭挨拶で、改訂成長戦略において「女性の活躍推進は、長年にわたり男性中心で動いてきた職場に、従来にない多様な価値観をもたらし、イノベーションの創出にもつながる」とされていることに触れ、「ものづくりの現場で活躍されている女性経営者／女性従業員の方々の更なる活躍を推進していきたい」と述べました。

その後、銀座テーラーグループの鰐渕美惠子社長にご案内いただき、熟練の職人が手縫いで洋服作りをしている工房を見学しました。

意見交換では、出席者から「若い世代の従業員も多く、育児中の社員には子育て手当を設けたり、休暇を取得しやすくている」「女性のコミュニケーション能力を評価し、敢えて営業職に女性を配置するようになった」「まだまだ管理職における女性の割合は低いが、数年後には管理職に引き上げたいと考える候補が育ってきた」といった前向きな事例が出た一方で、「女性が活躍するためには、制度の整備だけでなく、女性自身の意識改革こそが重要である」といった課題の声も聞かれました。
また「海外の取引先や、現地の生産拠点と日本の事業所を比較すると、海外の女性の方が意欲的に働いているケースを目の当たりにする」など、グローバルな視点で見ると、日本はまだまだ女性活躍の余地がある、とする声も挙がりました。

ものづくり推進委員会では、懇談会での意見を取りまとめ、委員会の活動に反映していくとともに、今後もものづくりに対する生の声を聞くなどの取り組みを進めていきます。