東京商工会議所金融部会は２月１８日、講演会を開催し、金融部会所属議員・会員等の１１４人が参加しました。

講師にＪＰモルガン証券株式会社　経済調査部長　チーフ エコノミスト　マネジング ディレクター　菅野 雅明氏をお招きし、「世界経済のゆくえ～２０１５年経済展望：輸出・消費主導で回復～」と題した講演をいただきました。

菅野氏は、冒頭、世界経済が緩やかな回復基調にあることを指摘。２０１５年は先進国が景気回復を牽引するとしました。また、原油価格下落によりグローバル・ディスインフレーション（インフレーションの鈍化）が継続するとし、１０％の原油価格下落は、グローバルＧＤＰを０．１４ポイント押し上げるとの試算を示しました。

各地域の経済見通しについて、米国では「失業率が低下傾向にある中、賃金の上昇が鍵になる」とし、欧州では「改善傾向ながら減速感が強まる」との見通しを提示。ギリシャ問題が拡大しているものの、その他周辺国への波及は限定的であるとしました。
中国経済は、長期的に減速が見込まれ、特に過去の過剰な設備投資による供給過多であることを指摘しました。


参加者からは「日本の情勢と照らし合わせつつ、解説いただき大変参考となった」「大局的な説明があり、大変分かりやすかった」等の感想が寄せられました。

今後も金融部会では、皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。