東商の活動
金融部会講演会「日本経済の見通し~成長のボトルネックをどう超えるか~」(講師:山田久氏)を開催しました
東京商工会議所
中小企業部
東京商工会議所金融部会は10月23日、講演会を開催し、金融部会所属議員・会員等の142人が参加しました。
冒頭、北山部会長から、塚本隆史・みずほフィナンシャルグループ 常任顧問が副部会長に選任されたことにつき報告がありました。
その後の講演会で、講師の株式会社日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト 山田久氏は、「日本経済の見通し~成長のボトルネックをどう超えるか~」と題し、消費増税の影響・2012年冬以降の景気回復局面の特徴を踏まえ、今後の日本経済のシナリオを提示しました。
山田氏は、人口減少社会に突入しているわが国では、「良いものを安く」を追及する物的生産性の向上は、供給過剰による単価・収益性低下につながると指摘。日本が新たな成長モデルを創造するためには、供給量を抑制し、単価・収益性を引き上げる付加価値生産性の向上を目指すべきだとしました。
付加価値生産性向上の手法として、「機能よりも嗜好へ訴求」「海外生産の利益を国内に還元し国内で開発を行う体制の構築」「売り切り型から貸与サービスへのビジネスモデル転換」等を、国内外での具体的なエピソードを交えて紹介しました。
最後に、今後の日本経済の見通しについて触れ、公共投資による建設投資の底固い牽引の他、企業や家計向け支援を含む経済政策が下支えをすることで、消費増税の反動減を克服し、年末から年明けには景気の回復基調が見えてくるとしました。
参加者からは「今後の日本経済の流れが、よく考えられた」「具体的データを基にした説明が分かりやすかった」等の感想が寄せられました。
今後も金融部会では、皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。
東京商工会議所
中小企業部
担当 大矢・菱川
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FAX 03-3283-7235