東京商工会議所金融部会は６月３０日、講演会「日本経済の展望」を開催し、金融部会所属議員・会員等の１８９人が参加しました。

講師の経済ジャーナリスト　財部誠一氏は、国内企業の経営においても世界情勢を正しく認識することが重要であるとし、冒頭に最近の世界経済・政治の動向について、見解を示しました。

世界動向を踏まえ、２０世紀と２１世紀は時代が大きく変わったことを指摘し、人件費削減のためアジア進出を目指した２０世紀と異なり、２１世紀は、エネルギーの自給自足を実現し、先進国で唯一人口が増加している対米への進出が鍵となるとの考えを提示。
また中小企業の対米進出にあたっては、リスクの大きい直接投資でなく、現地企業との連携等による進出が適していると示唆しました。

最後に、企業が成長を続けるためにはサプライチェーン全体を巻き込んだイノベーションが重要と述べ、講師の取材体験を基に、大企業と中小企業の協業・同業種の中小企業間での連携等、イノベーションの成功例を具体的に紹介しました。
成長の陰には多数の失敗があることにも触れ、参加者の経営革新への取り組みに、応援のメッセージを送りました。

参加者からは「ビジネスに対する考え方を見直し、生き残りを図る策を必死に考えたい。」等、前向きな感想が多く寄せられました。

今後も金融部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。