東商の活動
金融部会講演会「日本経済のゆくえ」(講師:野口悠紀雄氏)を開催しました
東京商工会議所
中小企業部
東京商工会議所金融部会は5月15日、講演会「日本経済のゆくえ」を開催し、金融部会所属会員らの246人が参加しました。
講師の早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問の野口悠紀雄氏は、円安が続く中、中小企業の現状について、
「売上はそれほど改善していると言えず、火力発電用燃料の輸入価格の値上がりによる電力料金のコスト増などで、
経営は厳しい」との見方を示しました。
そして、「今必要なのは、デフレからの脱却ではなく所得低下からの脱却。そのためにも新しい産業、
例えば、サービス業と製造業の中間のような産業が必要だ」と強調し、
自社工場を持たない製造業として米アップル社などを紹介しました。
最後に、「中小企業は、経営者のリーダーシップがあり、経営のスピードが早い。
これまで新産業を創出してきた中小企業は、これからも日本経済の再生に重要な役割を果たすと期待している」と
参加した中小企業の経営者らにエールを送りました。
参加者からは、「難しい問題を分かり易く説明してくれた」、
「中小企業の置かれた立場は厳しいが、逆に創意工夫によって伸びなければならない環境・状況にあることを知った」との感想が寄せられました。
今後も金融部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。
東京商工会議所
中小企業部
担当 梶原・西村
TEL 03-3283-7643
FAX 03-3283-7235