東京商工会議所世田谷支部は、世田谷区内の企業における正社員への賃上げの対応について調査を行いました。調査では、2024年度の賃上げについて聞くと「業績が改善しているため、賃上げを実施予定」16.9％、「業績の改善が見られないが、賃上げを実施予定」24.3％と、合わせると41.2％が賃上げを実施する予定であることが分かりました。昨年度調査の38.8％と比べると、2.4ポイント増加しました。
　続いて、賃上げ率を聞くと多い順で「1%以上2％未満」21.4％、「5％以上」21.4％、「2%以上3％未満」18.8％となりました。また、賃上げの内容を聞くと、「ベースアップを実施予定」53.8％、「定期昇給を実施予定」47.0％となりました。（複数回答あり）
　また、賃上げを行う理由を聞くと、多い順で「人材確保・定着やモチベーション向上のため」85.5％、「物価が上昇しているため」50.4％、「最低賃金が引き上げられたため」28.2％となりました。（複数回答あり）
　一方で、賃上げを見送る予定もしくは未定とする理由については、多い順で「今後の経営環境・経済状況が不透明なため」61.7％、「業績の改善がみられないため（見込み含む）」29.9％、「人件費などの価格転嫁が進まないため」24.0％となりました。（複数回答あり）
　東京商工会議所世田谷支部では、世田谷区・世田谷区産業振興公社と連携し、産業情報誌「せたがやエコノミックス」を年４回発行しています。区内の企業インタビューや支援事業・補助金情報などのほか、独自に実施している区内景況調査を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。