金融部会（部会長＝塚本隆史特別顧問・みずほフィナンシャルグループ名誉顧問）は2月1日（木）、みずほ総合研究所専務執行役員・調査本部長でチーフエコノミストの高田創氏を招き、講演会「2018年の世界はどうなるか日本はどうなるか」を開催、120人が参加した。

　髙田氏は、中国や米国の経済動向に触れ、「一定のリスクに対する警戒は必要ではあるものの、今後も引き続きグローバル経済は良好」との見通しを示した。

　また、日本経済について「現状は企業業績が好調だが、設備投資は低迷しており、個人消費も回復していない」とした上で、「2020年代は安定成長に回帰する最後のチャンス」と指摘した。その要因として、①人口減少が課題ではあるものの、2010年代後半に比べて2020年代は減少幅が緩慢であること、②ＡＩやＩｏＴ活用による経済成長率向上が期待できること、③今後も継続したインバウンド需要が期待できること、④建設設備の老朽化により建設需要が見込めること、の４点を挙げて解説した。

　さらに、「これらの好要因をチャンスとして活かすためには、日本人のマインドを切り替え、投資や消費を伸ばしていくことが重要」と強調した。
　参加者からは「年初にふさわしい明るい話であり希望が持てた」「将来のマインドが変わった」といった声があった。
　
　今後も金融部会では、皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。