政策提言・要望

政策提言・要望

「発達段階に応じたアントレプレナーシップ教育の推進に向けた意見」を公表

2023年5月12日
東京商工会議所
企画調査部

 東京商工会議所(小林健会頭)は、このたび標記意見を取りまとめましたので、お知らせいたします。
 アントレプレナーシップ(起業家精神)教育は、政府が昨年11月に発表した「スタートアップ育成5か年計画」にも盛り込まれるなど、急激な社会環境の変化によって先行きの不透明さが増す中、課題を乗り越えるために必要な意欲や力の習得につながるものとして、近年関心が高まっています。
 本意見書では、アントレプレナーシップ教育をチャレンジ精神、課題発見力、創造性など、地域や職種、業種を超えて求められる「基礎的資質や心のありよう」を育むものであると定義した上で、初等・中等教育段階からの導入の重要性、学校・行政・地域企業との連携を強化するコーディネート機能の必要性など、推進に向けて必要な施策や産業界の役割等に関して、当所の考えをとりまとめたものです。意見書の要望事項は以下のとおりです。
 当所は、本意見書の実現に向け関係各所に働きかけを行うとともに、引き続き本意見に基づいたアントレプレナーシップに関する教育施策の実現に向け積極的に取り組んでまいります。

意見の概要

Ⅰ.アントレプレナーシップ教育に対する基本的認識
 ○日本を取り巻く現状
  ・社会環境の変化を乗り越えるイノベーションの必要性
 ○「アントレプレナーシップ」とは
  ・予測困難なこれからの時代に不可欠な「心のありよう」
  ・アントレプレナーシップ教育が目指すもの

II.より多くの子どもたちにアントレプレナーシップ教育を広げるために
 ①将来の可能性を広げる資質育成の場として初等・中等教育段階から取り組むべき
 ②アントレプレナーシップの重要性を関係者で共有すべき
 ③アントレプレナーシップ教育の定着に向けた環境を整備すべき
 ④コーディネーターの配置・地域協力者を確保するべき
 ⑤地域総ぐるみでアントレプレナーシップ教育を進めるべき

参考:アントレプレナーシップの醸成に資する取組みの種類と事例

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
企画調査部
担当 藤田・下川・小林
TEL 03-3283-7661