区の特色
江東区の特徴・動向
人情溢れる下町エリアと潮風香る湾岸エリアが融合
江東区は 1947 年 3 月に、それまでの深川区と城東区(亀戸町・大島町・砂町)が合併して誕生した。その後、東京湾臨海部の埋め立てが進み、区の面積は年々増加。1970 年は 28.88km2であったが、2023 年には43.01km2と約 1.5 倍になった。江戸3大祭りの1つである「富岡八幡宮 例大祭」や深い味わいのある「砂町銀座商店街」、景観が美しい「清澄庭園」など人情溢れる下町エリアと、2018 年に築地から移転し開業した「豊洲市場」、先端科学技術が楽しく学べる「日本科学未来館」、大型複合施設の「有明ガーデン」など潮風香る湾岸エリアが融合している。
豊かな水辺に囲まれた水彩都市・江東。物流拠点として木材関連業や倉庫業・運送業が集積
江東区は、区の東西に荒川と隅田川が流れ、南は東京湾に面している。縦横に水路が巡り、大小合わせて 130 以上の橋がかかる水彩都市である。産業も水との関わりを重視しながら発展を遂げ、物流拠点として木材関連業や倉庫業・運送業が集積している。東京都の令和3年度経済センサスによると、木材関連産業は、23 区全体の約4分の1(25.4%)を占め、新木場を中心に集積している。また、倉庫業は、23 区全体の約5分の1(19.7%)、運送業も高い比率となっている(12.4%)。その他、江戸切子などのガラス製造・加工業も盛んである(12.6%)。
地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲~住吉)
地下鉄8号線(有楽町線)の延伸計画は着実に歩みを進めており、2030 年半ばの開業を目指している。本計画は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から東陽町駅を経由し、住吉駅に至る区間を整備するものである。また、豊洲~東陽町間に(仮称)枝川駅を、東陽町~住吉間に(仮称)千石駅の中間駅を新たに設置する。湾岸部エリアと深川・城東エリアが繋がることで、来訪者の周遊性も向上することから、地元経済界からの期待も高い。
豊洲市場の開場とにぎわい施設
2018 年 10 月に開場し6年が経過した豊洲市場では、築地市場に比べ、安全性や清潔さ、建物としての機能面の便利さなどは向上したが、交通の便が良くないことやセキュリティ強化により、市場に訪れる仕入業者が減り、多くの仲卸業者がその経営維持に苦しんでいる。一方、豊洲市場の場外に、万葉倶楽部が整備運営する「豊洲 千客万来」が 2024 年2月に開業、新たな観光施設が誕生した。「豊洲 千客万来」は、“うまさの聖地”をコンセプトとしており、飲食店が約 70 店舗集まる「食楽棟(豊洲場外 江戸前市場)」と、露天風呂や一般無料開放の足湯庭園などを備える「温浴棟(東京豊洲 万葉倶楽部)」の 2 つの施設で構成されている。江東区の観光案内所も併設、外国語に対応しているスタッフも常駐しており、「豊洲 千客万来」の来訪者に江東区の魅力や広域的な観光情報を提供している。
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