首都・東京の都市整備に関する要望について【東京都向け】
東京商工会議所
地域振興部
東京商工会議所(三村明夫会頭)は、本日開催した第696回常議員会において、首都圏問題委員会(委員長:清野智副会頭・東日本旅客鉄道株式会社 会長)が取りまとめた標記要望を、別紙のとおり決議いたしました。
東京都の社会資本整備・都市づくりに関する政策は、東京の更なる成長・発展に向けた基盤であるとともに、2020年大会の成功と有形無形のレガシー形成に重要な役割を担うことから取組を更に加速させていく必要があります。本要望は、社会資本整備の重要性を踏まえ、社会資本の種類別の以下の要望5項目と、社会資本を整備するうえで安全・安心の土台となる「防災、減災」の視点から要望しております。
当所では今後、東京都に対して、実現を働きかけてまいります。社会資本整備がもたらす本来的な効果であるストック効果の発現には、社会資本を利用する民間の役割も重要であることから、当所としても、東京都と緊密に連携を図っていく所存です。
なお、同日付で、国に対する要望「首都圏の社会資本整備に関する要望」を決議しておりますことを申し添えます。
1.基本認識(本文P1)
・2020年東京オリンピック・パラリンピックは、大会の成功はもとより、1964年大会と同様に多くのレガシーが
生み出されることが期待されている。
・中でも、社会資本整備・都市づくりに関する分野では、ハード面からソフト面に至るまで多岐にわたるレガシー
形成が見込まれている。
・東京都の社会資本整備・都市づくりに関する政策は、東京の更なる成長・発展に向けた基盤であるとともに、
2020年大会の成功と有形無形のレガシー形成に重要な役割を担うことから取組を更に加速させていく
必要がある。
2.要望項目(2020年大会の成功と首都・東京の成長・発展に向け特に重要な社会資本整備・都市づくり)(抜粋)
(1)道路(本文P2~)
(外環道の整備促進、2020年大会の成功を支える幹線道路の早期整備、
首都圏の高速道路等の渋滞対策の実施[ボトルネック地点の解消]等)
(2)鉄道(本文P5~)
(都心と首都圏空港間のアクセス改善など鉄道交通網の更なる強化、
都心と臨海部を結ぶBRTの整備、ホームドアの整備促進・駅のバリアフリー対策の強化等)
(3)港湾(本文P7)
(東京港中央防波堤外側地区国際海上コンテナターミナル整備事業の推進、
東京港大型クルーズ客船埠頭の整備推進等)
(4)空港(本文P7~)
(羽田空港の更なる機能強化と就航都市数の増加等)
(5)都市整備・まちづくり(本文P9~)
(水辺や緑の空間を活かした魅力ある景観の形成、舟運の活性化、エリアマネジメントの推進等)
〇防災・減災(本文P12~)
①災害に強いまちづくり
②災害に強い都市基盤
(木密地域等密集市街地の早期改善、空き家対策の推進、
八ッ場ダム・堤防等ストック効果の高い根幹的治水施設の整備等)
東京商工会議所
地域振興部
担当 進藤・田畑・寺居
TEL 03-3283-7621