2022年11月17日更新
大村製本株式会社
所在地 | 東京都板橋区前野町3-43-7 |
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代表者 | 齋藤 和明(代表取締役社長) |
資本金 | 3,300万円 |
従業員数 | 50名 |
設立年 | 1957年 |
企業HP | https://www.omuraseihon.com/ |
なんでも相談できる製本屋で
他社と差別化
大村製本は近年の多様化する製本ニーズを踏まえて、「相談できる製本屋」をキャッチフレーズに、長年積み上げてきた製本技術を活用し、お客様からの多種多様なご要望にお応えしている。「常に“相談できる製本屋”になっているか自問自答しています」と齋藤社長は語る。異業種とも連携しながら、自社だけではできないことも相談に乗り、お客様の希望するものを一体となって作り上げていくのである。例えばホテルやアパレル等の和綴じのパンフレットの製作、3Dメガネのついた本などはその一例である。様々な本ができるようになったのは、お客様からのご要望にお応えするため試行錯誤してきた結果で、「お客様に育てられ今がある」と考えている。
地域にとけこむ職場づくり
板橋区は印刷関連産業が多く、同社は『絵本のまち板橋』をめざす取組みの中心的存在として、地域の活動にも力を入れている。小学生向けの工場見学や絵本を造本するワークショップを開催している他、社員向けのマーブル紙(※1)の制作体験も実施している。会社として地域貢献に取組むことで、「地域にとけこみ、地元の人を巻き込みたい」、さらに、「(製造過程を消費者に)知っていただくことで本に興味がわき、面白い価値が広がり、最終的には買っていただくことにもつながっている」と齋藤社長は語る。
(※1マーブル紙…絵具を水面にたらして出来た模様を紙に写し取るというヨーロッパで主に製本等に使用された伝統的な装飾紙のこと)
業務を効率化するデジタル活用、
社員との連携
3年ほど前から製本機械の管理や社員同士の連絡をデジタル化した。各機械の稼働率や必要人員、所要時間をデータで管理することによって、工程の進捗やコストを見える化した。さらに、連絡の行き違いの防止にも役立った。また、ジョブローテーションを通して社員のレベルアップを目指すと同時に、外部研修への派遣などの社員教育にも積極的に取組む。社内のアイデアコンテストでは会社に関わる全ての新アイデアを社員が自由に提案できる仕組みをつくり、さらなる社員とのつながりを増やしている。