会頭コメント

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金融関連再生法案をめぐる与野党合意について

1998年9月18日
東京商工会議所

 与野党がともにぎりきりの努力を重ねた結果、ようやく合意に達したことを歓迎したい。
これによって、長銀問題の処理と金融システムの安定化に向けて大きく前進したのは間違いないが、まだ基本的な枠組みが決まったに過ぎない。この上は、関係法案の作成作業を急ぎ、一日も早く成立させ、実効ある対策を迅速かつ強力に実施し、明確な結果を出すことが国民に対する政治の義務である。
 一方、金融システム不安が中小企業に対する資金の逼迫をもたらしているので、今後の作業が円滑にすすまないとさらに事態が悪化することが心配だ。今回の合意が、こうした不安を払拭する契機になることを期待する。
 もとより中小企業に対する貸し渋りについては、政府の再三にわたる対策が実施されているが、依然として実態は改善されていない。貸し渋りの是正のために、政府は先に決定した「中小企業貸し渋り対策大綱」を早期に実行すべきであり、特に信用保証について、本年度第2次補正予算・来年度予算編成を通じてもう一段の強力な対策を実施し、中小企業の資金調達の円滑化に全力で取り組んでもらいたい。

以上