東商けいきょう集計結果(中小企業の景況感に関する調査)平成27年1~3月期
東京商工会議所
中小企業部
東京商工会議所(三村明夫会頭)はこの度、中小企業の景況感をより正確に把握することを目的に、標記調査を実施しました。調査期間は、平成27年2月20日から2月27日まで、対象は東京23区の中小企業2,446社。調査はFAXおよび聴き取りで行い、回答数は896社(回答率36.6%)。
【 東京の景況は横ばい、先行きは改善を見込む。】
○「業況DI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ4.8ポイント悪化し▲8.8となった。「好転」から「不変」へ移行した企業が多く、前年同期は、増税前の駆込み需要があったことを踏まえると横ばいとなった。業種別では、卸売業は円安の進行によって仕入れ価格が一段と上昇した影響で10.3ポイント悪化し▲14.9となった。来期の見通し(前年同期比・全業種)は、今期と比べ4.7ポイントの改善を見込んでいる。
○「売上DI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ7.9ポイント悪化し▲8.8となった。業種別では、卸売業は14.3ポイント悪化し▲12.9、建設業は人手不足の影響から14.2ポイント悪化し7.3となった。来期の見通し(前年同期比・全業種)は、今期と比べ10.5ポイント改善し1.7を見込んでいる。
○「採算DI」(今期水準、「黒字」と回答した企業-「赤字」と回答した企業の割合・全業種)は、前期と比べ1.0ポイント悪化し15.6となったが、12期連続黒字超を維持した。業種別では、建設業は選別受注を進めており3期連続の改善となり41.1となった。小売業は7.1ポイントと大きく改善し▲12.0となったが依然として他業種と比べ低い水準にある。
○「資金繰りDI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ2.8ポイント悪化し▲9.0となった。「民間金融機関の貸出姿勢DI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ2.3ポイント悪化し1.4となった。
東京商工会議所
中小企業部
担当 大矢・西村
TEL 03-3283-7643