東商けいきょう集計結果(中小企業の景況感に関する調査)平成26年10-12月期
東京商工会議所
中小企業部
東京商工会議所(三村明夫会頭)はこの度、中小企業の景況感をより正確に把握することを目的に、標記調査を実施しました。調査期間は、平成26年11月6日から11月14日まで、対象は東京23区の中小企業2,453社。調査はFAXおよび聴き取りで行い、回答数は893社(回答率36.4%)。
【 東京の景況は改善、先行きはやや慎重な姿勢。】
○「業況DI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ6.3ポイント改善し▲4.0となった。業種別にみると、製造業を除く4業種で改善した。建設業は官民の需要増加を受け+16.4ポイント、小売業は消費増税の反動減が解消されつつあり、+16.3ポイントと大きく改善した。製造業は、国内生産の低迷などが響き-3.1ポイント悪化した。来期の見通し(前年同期比・全業種)は、今期と比べ-2.9ポイントと小幅に悪化し、やや慎重な姿勢が見られる。
○「売上DI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ4.4ポイント改善し▲0.9となった。業種別では、業況と同様に建設業は+16.8ポイント、小売業は+9.9ポイントと大きく改善した。卸売業は「減少」から「不変」への変化により実質横ばい、サービス業もほぼ横ばい圏での動きとなったが、製造業は-2.7ポイント悪化した。来期の見通し(前年同期比・全業種)は、今期と比べ2.5ポイントの小幅悪化にとどまり▲3.4となった。
○「採算DI」(今期水準、「黒字」と回答した企業-「赤字」と回答した企業の割合・全業種)は、前期と比べ2.5ポイント改善し16.6となり、11期連続黒字超を維持した。業種別では、サービス業は+8.2ポイント、製造業は+6.4ポイント、建設業は+4.1ポイント改善した。
○「資金繰りDI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ1.0ポイント改善し▲6.2となった。「民間金融機関の貸出姿勢DI」(前年同期比・全業種)は、前期と比べ1.7ポイント改善し3.7となった。
東京商工会議所
中小企業部
担当 大矢・西村
TEL 03-3283-7643