日本バングラデシュEPA交渉の大筋合意について
東京商工会議所
日本バングラデシュEPA交渉の大筋合意を心より歓迎する。
本協定は、日本にとって後発開発途上国との間で初めて締結される二国間EPAであり、その意義は極めて大きい。バングラデシュはグローバルサウスの要衝に位置し、今後も高い成長が見込まれる有望な市場である。
本協定は、両国経済関係の一層の深化のみならず、他のグローバルサウス諸国との通商関係拡大を後押しするものであり、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けても大きな意味を持つ。
近年、両国間では多くの経済協力プロジェクトが着実に進展しており、繊維産業をはじめとして、日本の中小企業のバングラデシュ進出も広がっている。
来年予定されている後発開発途上国からの卒業を控え、バングラデシュがLDC特恵税率の対象から外れる前にEPAが締結されることは、日本企業が長年にわたり実現を望んでいたことであり、両国経済が相互に発展していくための重要な基盤となるものと期待している。
本合意に至るまでの両国政府関係者の多大な努力に深く敬意を表するとともに、速やかな批准手続きが進められることを強く期待する。