研修・教育訓練、人材育成に関するアンケートの集計結果について
東京商工会議所
人材・能力開発部 研修センター
東京商工会議所(小林健会頭)は、企業における研修・教育訓練、人材育成の実態や課題を把握するために標記アンケートを実施し、結果を取りまとめました。
集計結果は、各事業所において、研修・教育訓練、人材育成の参考にしていただくとともに、当所の事業運営に活かしてまいります。
【 調査結果概要】
【調査結果のポイント】
〇研修・教育訓練の年間計画や人材育成に関する中長期的な方針・計画の策定状況
「研修・教育訓練の年間計画や人材育成に関する中長期的な方針・計画をともに定めている 」と回答した企業は2割(22. 8%)にとどまった。また、「研修・教育訓練の年間計画や人材育成に関する中長期的な方針・計画をともに定めていない」と回答した企業は、300人未満の従業員規模ではいずれも2割以上であることから、計画的・体系的に研修・教育訓練 、人材育成が行われていない企業が相応にあることがうかがえる 。
○社員に対する研修・教育訓練の重要性に対する考えについて 、97.1%の企業が「重要」と回答した一方で、社員の研修・教育訓練に係る対象者一人当たりの予算に対する考えについて、「増やしたい」と考えている企業は5割弱(46.0%)にとどまった。
○社員の研修・教育訓練の実施に際しての課題
「時間的余裕がない( 業務多忙等:44.4%)」、「人材が不足(38.1%)」、「ノウハウが不足(34.4%)」など多岐にわたる課題が挙げられていると回答。また、9割弱(87.6%)の企業は、社員の研修・教育訓練の実施に際して、何らかの課題を抱えていると回答。
○生成AIの活用状況と、活用による成果や効果について
生成 AI を業務に活用している企業は1割(10.5%)にとどまった。一方で、45.5%の企業が「業務に活用していないが 、活用したい意向がある」と回答している。生成 AI は多くの企業で活用される状況には至っていないが、活用へ向けた一定のニーズがあることがうかがえる。
〇生成AIを業務で活用する際の課題や懸念される点
「生成AIを使いこなすノウハウが不足していること」と回答した企業46.0%で最も多い。また、3割前後の企業が、「生成AIを使いこなせる人材が不足していること(36.9%)」 、 「結果や成果物に法的なリスク等が含まれている可能性があること(32.5%)」、「結果や成果物の精度が十分ではないこと(29.9%)」 を課題として挙げている。また、3割強(31.7%)の企業が「分からない」と回答している。
※当センターが実施する研修講座の情報は下記をご参照ください。
東京商工会議所
人材・能力開発部 研修センター
担当 和田・柴田・長濱
TEL 03-3283-7650