フジテレビとライブドアの提携合意について
東京商工会議所
フジテレビとライブドアが、資本・業務提携で基本合意に達し、単なるマネーゲームで終わることなく、IT時代に向けた新たなビジネスモデルの構築をめざして両者の協議が開始されることになったのはよかったのではないか。
今後国内でも、また国際的にも、企業のM&A(合併・買収)取引が活発化することが予想される環境の中で、今回の一件は、経営者や市場関係者等に注意を喚起し、企業価値というものや、企業を取り巻くステークホルダー(利害関係者)について、あらためて考えるきっかけになった点で無駄ではなかったと思う。
これを契機に、日本においても、企業のM&Aをめぐって、攻守双方にとって公正で開かれたルールを整備し、今回のような奇策によるM&Aが行われることのないことを望んでいる。