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創立140周年記念式典において「140(意志を)つなぐ東商ビジョン」を公表しました

2018年12月4日
東京商工会議所

東京商工会議所では、12/3(月)に実施した「創立140周年・新ビル落成記念式典」において、10年後の150周年に向けた活動理念・行動指針となる新たなビジョン「140(意志を)つなぐ東商ビジョン」を公表しました。
 
現在、国内では人口減少や高齢化、そしてAI・IoT等のデジタル化の進展、世界では地政学リスクが高まるなど、これまでになく予測しにくい変化が進んでおり、従来の延長としての考えが通用しない、新たな時代への転換が迫られています。これからの10年は、まさに、わが国の未来を左右する大きな分水嶺となる重要な期間です。

こうした時代認識を踏まえ、初代会頭・渋沢栄一の精神と先人が築き上げた伝統を受け継ぐとともに、新たな歴史を創るため、「140(意志を)つなぐ東商ビジョン」を策定しました。


【活動理念】
〇変えないもの ~初代会頭渋沢栄一の意志・東商3つのミッション~

 初代会頭・渋沢栄一は、商工業者の輿論を形成して、社会を変革していこうという強い意志を持ち、日本経済の礎を築いた。また、「道徳経済合一説」において、それぞれの企業が社会的責任を理解し、実践すべきであると提唱している。
そして、「民の繁栄が国家の繁栄につながる」という信念のもと、“民間”が自律的に力を発揮すべきと繰り返し述べている。
明治維新にも匹敵する大変革期である今こそ、脈々と受け継がれた渋沢栄一の精神を次代につなぐとともに、東京商工会議所のミッションである「会員企業の繁栄」、「首都・東京の発展」、「わが国経済社会の発展」を活動の根幹に据え、行動する。

〇変えていくべきもの ~変化への対応~

わが国は、人口減少・高齢化により生産年齢人口の減少が進む中、AI・IoT等のデジタル社会の進展により産業や社会、ライフスタイルが劇的に変化している。
また、大規模化・多発化する自然災害により、国民生活、企業活動に大きな影響が及んでいる。
世界では経済のグローバル化が進む一方、地政学リスクに加え、保護主義的な動きが広がる等、様々な不安定要因が発生し、不透明感が高まっている。
このような不確実性が常態化する国内外の経済・社会情勢に対して、的確にかつスピード感を持って対応する。

〇目指すべき社会・東商の姿

 わが国は堅固に組み重なる石垣のように、大企業、中小企業が相互に補完しあい、経済発展を遂げてきた。わが国経済が持続的な成長を果たすためにも、大企業と中小企業がそれぞれの立場において、共に進化できる社会、未来に夢を持てる持続可能な社会、そして誰もが幸せを実感できる社会を目指していく。
以上の活動理念を踏まえ、東京商工会議所は、10年後の150周年に向けて、初代会頭・渋沢栄一の意志をつなぎ、社会を変革するリーダーとして行動するための指針である「東商10の挑戦」を掲げる。

【行動指針 ~東商10の挑戦~】
〇 「企業の繁栄」への挑戦
<挑戦1>多様な人材を企業へつなぐ
<挑戦2>生産性向上を経営の変革へつなぐ
<挑戦3>価値ある事業を次世代へつなぐ
<挑戦4>中小企業と世界をつなぐ

〇「首都・東京の発展」への挑戦
<挑戦5>2020年大会の成功と東京の都市力向上をつなぐ
<挑戦6>東京の活力を地方創生につなぐ

〇「わが国経済社会の発展」への挑戦
<挑戦7>社会課題解決を豊かな未来につなぐ
<挑戦8>イノベーションを社会の活力へつなぐ

〇「東京商工会議所の変革」への挑戦
<挑戦9>一体感ある強い組織をつくる
<挑戦10>次代を拓く政策・事業をつくる

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所