会頭コメント

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小渕新内閣の発足について

1998年7月30日
東京商工会議所

1.新内閣の早い発足と、「経済再生内閣」と位置づけた小渕総理の意気込みを評価したい。景気回復に向けた大胆な経済政策をやり遂げる意思が伝わってくる布陣を敷かれたと思う。新内閣が一丸となって、断固たる決意で問題解決に取り組んでほしい。

2.新内閣に求められるのは、迅速な決断と果敢な実行力である。これまでの政権との政策の違いを、国民に分かるように鮮明にし、変化しつつある国民の声に耳を傾けつつ、従来とは大きく変わったという信頼感を内外に植えつけることが極めて重要だと思う。

3.新内閣の課題は山積しているが、最優先とすべきは、不良債権処理を通じた金融不安の解消と、低迷する日本経済を一日も早く回復軌道に乗せることである。そのために当面必要なことは、具体的には金融関連法案の早期成立、所得税等の恒久減税・法人税の実効税率の引下げ等抜本的な税制改革である。
  大事なことは、これらが短期間に着実に実行されなければ、日本経済再生の道筋を描くことができないという点だ。小渕総理は、これらの問題解決のための時間的目標をはっきりと内外に示し、政治主導で断行してほしい。

4.いずれにせよ、新内閣は日本浮沈の成否を握っている。この秋は、わが国の命運をかけた最重要の時期になる。与野党とも、党利党略を排し、国民の利益のために背水の陣の気概を持って全力を尽くし、国民や市場、そして世界の期待に応えてもらいたい。

以上