会頭コメント

会頭コメント

自民党の新総裁決定について

2008年9月22日
東京商工会議所

麻生新総裁が誕生したことを歓迎する。
 日本を取り巻く内外の情勢は率直に言って大変厳しいものがある。米国発金融危機への対応や、温室効果ガスの排出抑制のための実効ある取り組み、さらに東アジアの平和と安定の枠組みの構築など、国際的に解決しなければならない問題が山積している。また、国内においては景気回復に向けた総合経済対策の早期実施、持続可能な社会保障制度の確立、経済活力創出のための税制抜本改革、地方と中小企業の活力再生など、重要政策課題は枚挙にいとまがない。
 このような時期に党総裁に就任される麻生総裁には、緊急に対応しなければならない課題と、未来を見据えた中長期的な構造改革の両方の課題に積極果敢に取り組んでもらいたい。また、グローバル化が一層進展していく中で、日米関係のさらなる緊密化をはじめ、国際的な協調のもとに政策課題を解決しうるしっかりとした枠組みの構築に努めてほしい。
 麻生総裁は主要閣僚や党の重要ポストを歴任され、また経済通としても定評があり頼もしい。将来へ向けたこの国のあり方を国民に分かりやすく語りかけ、与野党協議を通じて日本の政治の安定のために強いリーダーシップを発揮し、国民目線に立った国民本位の政治の実行を強く期待する。

以上