会頭コメント

会頭コメント

第3次安倍内閣発足について

2014年12月24日
東京商工会議所

 衆議院総選挙による国民の負託を受け、継続的に政策を実行する体制が整った第3次安倍内閣の発足を歓迎する。安倍総理が引き続き経済最優先の方針を示されていることは大変心強い。やるべき課題と方向は明白である。この4年間のあり方が日本の将来を決するものであり、スピード感をもって政策を断行してほしい。
 具体的には、消費税引き上げまでの2年余りの間に、中小企業や地方にまで景気回復の波を行き渡らせ、デフレ経済から成長経済へ確実に移行させることが新内閣の責務である。人口急減と超高齢化への対策、疲弊する地方の再生、震災復興の加速と福島再生にも総力を結集して取り組まなければならない。まずは、経済対策・補正予算の策定・実施を急いでほしい。ネット減税となる法人実効税率の引き下げ、わが国の潜在成長率の向上に向けた成長戦略の実行なども重要である。
 とりわけ、社会保障給付の重点化・効率化、安全が確認された原発の再稼働、TPPの早期妥結、新市場を創出する規制改革、少子化対策の抜本的見直しなどは、強固な政治基盤を持つ安倍政権にしかできないものであり、その実現を大いに期待している。

以上