会頭コメント

会頭コメント

野田第2次改造内閣の発足について

2012年6月4日
東京商工会議所

 消費増税関連法案を、今国会にて何としても成立させるという野田総理の強い意志のあらわれた内閣改造と考える。防衛大臣に初の民間人として拓殖大学大学院の森本敏教授が起用されたが、同氏の防衛問題に関する高い見識に期待している。本内閣の発足を契機に、野党も胸襟を開き、同法案の修正協議を速やかに開始して協議が調うことを望む。
 国民は「決められない・前に進まない政治」に失望している。党利党略を排し、社会保障と税の一体改革のみならず、中小企業活性化を含めた経済対策、電力の安定供給、TPP交渉参加など我が国が直面する重要課題に勇断を下し、改革を実行する内閣となることを強く期待する。
 なお、持続可能な社会保障制度を確立するには、消費増税を成し遂げるだけでなく、給付の重点化・効率化などが不可欠であり、早急な対応を求めたい。併せて、行政改革と成長戦略の実現にスピード感を持って取り組んでいただきたい。

以上