会頭コメント

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小泉内閣の発足について

2001年4月26日
東京商工会議所

1.新内閣の顔ぶれは、再任された閣僚も多いが、若手や民間人の登用など過去の経緯にとらわれない小泉新総理の意欲と姿勢が表れたと思う。国民の政治への信頼回復に向けた第一歩として評価する。新内閣が試されるのは実行力である。山積する内外の重要課題の解決、特に日本経済の再生について、新総理のリーダーシップの下に背水の陣の気概をもって全力を傾注し、国民の期待に応えてもらいたい。そのためには責任政党として党内の一致した協力が不可欠である。

2.新内閣にまず望みたいのは、デフレを回避しつつ景気を着実に回復軌道に乗せることである。また同時に、不良債権処理など構造改革も断行しなければならないが、そのためには中小企業に対するセーフティーネットの拡充など、過度の軋轢を回避する方策が必要になる。構造改革なくして景気回復はないが、景気回復がなければ構造改革すら危うくなることを胆に銘じてもらいたい。当面はこれら経済の建て直しの一点に集中して、あらゆる政策手段を投入すべきである。

3.その上で新内閣は、この国の将来について国民に明るい展望を示す義務がある。閉塞状況にある日本の潜在力を引き出し、日本人が再び自信を取り戻すことが、国際的責任を果たすことにも繋がるので、21世紀の日本がすすむべき道について野党も巻き込む形で骨太の政策論議を戦わせ、それを争点として7月の参院選に臨むべきだろう。

以上