会頭コメント

会頭コメント

円相場の120円台下落について

2005年12月2日
東京商工会議所

 円相場の下落は、米欧が同時に利上げ局面に入り、内外の金利差が反映されていることが大きい。一方、金融の量的緩和策解除に対する日本政府の慎重な姿勢がゼロ金利継続のメッセージになったのではないか。
 今回の円安局面は、特に輸出産業には追い風となり、景気回復にとってプラスとなったのは結構なことだ。ただ、原油価格の高騰、米国の双子の赤字の拡大など、国際情勢に不安要因があるので、手離しで楽観はできない。今後の動向を注視したい。

以上