会頭コメント

会頭コメント

内閣不信任決議案の採決結果について

2000年11月21日
東京商工会議所

 内閣が信任されてほっとしている。加藤さんらの行動も国を憂えてのものだったと思う。自民党の中で、採決を欠席した議員の処遇がどうなるのか分からないが、いずれにしても亀裂は残るだろう。今度の動きは、自民党としては思いがけない事態だったかもしれないが、こうした事態に至った重大性をよく認識すべきである。その上であらためて党内の融和を図るためのあらゆる手立てを尽くし、今回のことを党の再生を図る契機とし、責任政党としての任務をまっとうしてほしい。
 当面は、まず補正予算を早く成立させ、景気回復の下支え、中小企業の支援に全力を挙げることが最も重要である。また、来年度の税制改正、来年度予算の編成など一日たりとも政治の停滞が許されない状況である。新省庁体制への移行も円滑にすすめてもらいたい。

以上