会頭コメント

会頭コメント

金融の量的緩和の解除決定について

2006年3月9日
東京商工会議所

 最近の物価情勢や経済動向が、日銀が示してきた条件を満たす状況になってきたことを受け、量的緩和の解除に踏み切ったのは理解できる。福井総裁の総合的判断を尊重したい。
 ただ、日本経済はまだデフレを脱却したわけではなく、安定した持続的成長路線に乗ったと言える状況にはない。また、原油事情など不安定要因も少なくないので、日銀の方針どおり、ここしばらくはゼロ金利政策を堅持してほしい。 物価の安定にこだわるあまり景気の腰を折ることのないよう、あくまで景気を重視した、しっかりとした金融政策に取り組んでもらいたい。

以上