会頭コメント

会頭コメント

第3次安倍第3次改造内閣の発足について

2017年8月3日
東京商工会議所

 今回の改造内閣は実務経験豊富な閣僚が多い安定感のある布陣となっており、その発足を歓迎する。わが国経済はアベノミクスの成果により総じて緩やかに改善しており、さらなる「成長する経済」の実現に向けて、経済最優先の方針のもとに迅速かつ着実に政策が遂行されることを望む。
 今次改造内閣では、足腰の強いわが国経済基盤の構築に向けた構造改革を実行し、その成果をもって国民の信頼を高めていただきたい。国民や企業の中に漂う将来不安を払拭し、成長する経済を実現するためには、一部の人には痛みを伴う政策でも、オープンな議論のもと、丁寧な説明により国民の総意を形作り、改革を断行することが期待される。
 現在、わが国の最重要課題は、0.8%に過ぎない潜在成長率を高めることであり、それと同時に成長の成果を全国津々浦々に届けることである。そのためには、未来投資戦略などのわが国経済の成長力底上げに向けたビジネス環境整備、地方創生の早期実現と中小・中堅企業の活力強化、並びに、人口減少対策の加速化と消費税率の引き上げを含む社会保障制度改革の実現による将来不安の払拭に早急かつ集中的に取り組まれたい。
 商工会議所としても、日本経済再生と地方創生の実現に向け、経済成長の主役である民間企業の自助努力を後押しするとともに、政府に対し最大限の協力を行う所存である。

以上