会頭コメント

会頭コメント

衆議院議員選挙結果について

2009年8月30日
東京商工会議所

 国民は、時代の大きな転換期を迎え、政権交代が必要であると判断したのだと思う。今の日本経済の停滞や、社会の閉塞感を何とか打破し、将来に向けて希望の持てる、安心な社会の実現を民主党に託す気持ちの表れだと思う。

 民主党は国民の歴史的な決断を重く受け止め、国民各層の意見を聞きながら、国の将来ビジョンをまとめ、国民が安心し、かつ希望を抱ける社会の実現に向けて、期待に応えるよう邁進してもらいたい。

 政治課題は山積している。経済情勢は改善の兆しを見せつつあるものの、依然として中小企業や地域経済は厳しい状況にあるばかりでなく、雇用情勢は悪化を続けている。新政権には、スピード感を持って景気対策や雇用対策を実行してもらいたい。同時に、内外需一体となった経済成長を実現すべく果敢に政策を講じることを望みたい。

 一方、政権から離れることとなったとはいえ、多くの議席を有する自民・公明両党の役割も大きい。今回の結果を真摯に受け止め、政権与党と真正面から政策論争を交わしながら、今後も国家国益のために力を尽くしてほしい。

以上