会頭コメント

会頭コメント

「成長戦略」について

2013年6月12日
東京商工会議所

 産業競争力会議において「成長戦略」が取りまとめられたことを歓迎する。
 日本経済の再生に向けた基本戦略が示され、「成長への道筋」および「3つのアクションプラン」が明示されたことを評価したい。
 特に、中小企業・小規模事業者に対するメッセージとして、具体的な政策が盛り込まれたことは大きな意味があると評価している。また、起業・創業支援については、8月末までに結論を出すとしており、そのスピード感に大いに期待をしている。
 今後、成長分野への進出支援、海外での事業展開支援のほか、地域毎の産業競争力の強化などについても、早期且つ確実に成果に結び付けていくことが重要である。
 他方、今回、法人実効税率の引き下げが盛り込まれなかったことは残念である。企業の国際競争力強化に資するさらなる施策が、第2弾の成長戦略として出来るだけ早く打ち出されることを強く期待する。
 成長の主役は民間の力であり、企業自ら、成長に向けたイノベーションに全力で取り組んでいくことが不可欠である。商工会議所としても、引き続き中小企業の成長および日本経済の発展のため、尽力していく所存である。

以上