会頭コメント

会頭コメント

スハルト・インドネシア大統領の辞任について

1998年5月21日
東京商工会議所

 経済的混乱に端を発し、これだけの社会的混迷を招いた以上、辞任はやむを得ない。大統領は、遅きに失することなく決断されたと思う。
 しかし、これで問題がすべて解決したわけではない。後任にはハビビ副大統領が就任したとのことだが、早く人心の安定と社会の落ちつきを取り戻すことに全力を挙げてほしい。
 永いスハルト体制下で生じた経済社会のひずみをどう是正していくのか、国際的な信頼をどう回復していくのかなど、重い課題が残されたが、わが国としてもアジアの一員として出来る限りの支援をすべきだろう。

以上