区の特色

区の特色

荒川区の地勢・交通・人口・世帯数の推移・産業概況・産業特性・地域動向

地勢・交通

荒川区の総面積は、10.20㎢で23区中21番目である。荒川区の交通機関として、JR線は日暮里、西日暮里を通る山手線、京浜東北線、三河島・南千住を通る常磐線がある。京成電鉄が町屋・新三河島・日暮里と区内を横切り、地下鉄は日比谷線が南千住、三ノ輪をとおり、千代田線が綾瀬(足立)から町屋・西日暮里を経て代々木上原まで通じている。路面では都電荒川線が三ノ輪橋から王子・大塚・池袋を経て早稲田まで通じている。また区内には明治通りや国道4号線(旧日光街道)などの幹線道路が走っており、自動車交通の要となっている。2005年8月に秋葉原―つくば間58.3㎞を最速45分(快速列車)で結ぶ「つくばエキプレス」が開業した。また、2008年3月には足立の舎人と荒川区日暮里を結ぶ新交通システム「日暮里・舎人ライナー」が開業した。

人口・世帯数の推移

荒川区の人口は、1998(平成10)年以降、それまでの減少傾向から増加に転じ、2012(平成24)年11月現在で206,540人となっている。住民基本台帳による世帯数も、同時期から増加に転じ、2012(平成24)年は、105,889世帯である。地区別人口では、再開発が進んだ南千住地域を中心に人口が増加している。

産業特性

荒川区は、印刷、金属製品製造、皮革、衣服等の生活関連産業を中心に、ものづくりのまちとして発展してきた。また江戸時代からの伝統技術を今に伝える職人が多数存在しており現在も活躍をしている。

  1. 事業所の規模 :従業員が30人未満の小規模事業所が全事業所の9割以上を占め、大規模な工場や工業団地等は存在しない。
  2. 事業所数の推移:事業所数は1991(平成3)年以降、減少傾向が続いている。2006(平成18)年は、1991(平成3)年から28%減少した。
  3. 事業所数の内訳:産業別事業所数の内訳では、製造業が全体の24.7%を占めており、23区平均(9.8%)と比べて高めの数値となっている。その他、建設業も7.1%と23区平均(5.5%)と比べて高い数値を示している一方、情報通信業、医療、福祉、教育、学習支援業の割合は7.9%で23区平均(11.3%)よりも低めの数値となっている(平成18年事業所統計より)。
  4. 製造業の業種別内訳:製造業では、印刷・同関連業が全体の18%を占め、ついで金属製品製造業が16%と続いている。

地域動向

再開発事業
区としては、前述の防災上危険な地域が

産業概況

区の約61%が「準工業地域」で、中小企業が多く存在し、そこに働く人達の住居と、日常生活を支えている数多くの商店街が存在する、いわゆる「下町」である。近代産業の発展に伴い、大工場と中小企業が区画整理を経ないで急激に市街化されたため、住・商・工の混在した街となり、道路等の基盤整備が追いつかないまま形成された木造密集市街地が広範囲にわたって存在している。災害時には大規模な市街地火災が発生し、狭隘道路に避難しようとする罹災者が搬出した家財等が充満して、消防車等の緊急車両が入れないことが予想されるほどの防災上の緊急課題が俎上に上がっている。荒川区は、国、東京都の政策の他、独自に「荒川区近隣まちづくり推進制度」、「荒川区主要道路沿道建替助成事業」(安全安心助成制度)を創設するなど住宅密集地問題に取り組んでいるが、老朽住宅の建替えや狭隘道路の拡幅等の整備は、遅々として進まず区内の約6割はいまだ木造住宅密集市街地が占めており、住宅密集地の問題は今後の大きな課題となっている。

安全で快適な街に生まれ変わることで、街の活性化や新たな賑わいをつくり出そうと再開発事業に取り組んでいる。区内には、主要な商業集積を持った地区や特色のある商業地区が少なく、開発ポテンシャルや地域特性から、特に、駅前周辺を中心とした再開発に重点が置かれている。これまでに日暮里駅、町屋駅、南千住駅周辺の再開発が行われ、2011(平成23)年現在、三河島駅前南地区の再開発事業が進められている。
日暮里繊維街
JR日暮里駅南口から歩いて3分のところから、道路の両側約1キロメートルにわたって生地織物の店が軒を連ねる日暮里繊維街がある。日暮里繊維街では、和装、洋装、紳士・婦人服地、繊維製品、服飾関連の小物や付属品など、生地織物に関するあらゆる物を取り扱っている。また、日暮里繊維街の名を全国にアピールするため、デザインコンテストを兼ねたファッションショーが毎年開催されており、中国大連市の大連モデル芸術学校も招聘している。
お問い合わせ
東京商工会議所 荒川支部03-3803-0538