東京商工会議所葛飾支部（浅川弘人会長・(株)浅川製作所）は、この度、「小さな会社・事業者のための葛飾区風水害ＢＣＰワークブック」を発行しましたのでお知らせします。当支部として、葛飾区の風水害にテーマを絞ったＢＣＰ対策の冊子を発行するのは初の試みとなります。
　葛飾区は、区の半分近くが東京湾の海面より低いゼロメートル地帯であり、風水害発生時、事業者に深刻な影響が及ぶ可能性があります。一方で、小規模事業者のＢＣＰ策定は、大企業・中堅企業と比較して進んでおらず、小規模事業者からは「ＢＣＰ策定の必要性は感じているものの、どこから着手すれば良いのか分からない」、「策定のための人手を確保することができず、対応が後回しになってしまう」という声も寄せられています。
このような声を受け、当支部では、経営資源に限りのある小規模事業者が自らＢＣＰを策定できるように、ＢＣＰ策定の必要項目を分かりやすく説明した本冊子を作成しました。
冊子の特徴として、葛飾区の地理的特徴をハザードマップ等用いて把握するとともに、平時の備えから風水害発生時の被害想定、避難方法、被災後の対応までを時系列で整理。質問に回答する形式で書き進めていくことで、事業所の風水害対応計画（簡易版ＢＣＰ）が完成するワークブック形式とし、事業者が知識を習得しながらＢＣＰの策定に取り組めるよう工夫しました。
当支部では今後とも各種事業を通じ、事業者のＢＣＰ策定の取り組みを支援してまいります。