スペシャルインタビュー #02

髙木 藍

二国間のビジネス環境を活性化し、
日本のビジネスの発展を目指す

二国間委員会 事業


各国合同会議

政策部門
国際部 南米・大洋州担当

髙木 藍

私は現在、国際部で二国間委員会事業に携わっています。二国間委員会は、日本と外国間の貿易拡大や新たなビジネスチャンスの創出、そして両国の経済交流を促進する目的で運営されており、現在国際部には、18の国・地域との二国間・多国間委員会があります。

私が主担当の「日豪経済委員会」は日本とオーストラリアとの二国間委員会で、既に60年の歴史があります。具体的な活動としては年に一度、委員となっている両国企業の代表者が集い、議論・交流を行う合同会議(国際経済会議)を開催しています。また、企業の規模に関わらず、貿易・対外取引の拡大を後押しするため、中小企業を対象に両国間のビジネスをテーマとするセミナーや交流会などを開催しています。

特に合同会議は、1年をかけて入念に準備し開催するプロジェクトです。オーストラリア側の事務局と頻繁にコミュニケーションをとり、在日オーストラリア大使館・在豪日本大使館や両国のビジネスマンへのヒアリングを通じて、どんなテーマに関心を持っているのかを調査し、そこから今後のビジネスの発展に向けてどういった議論が求められているかを読み取り、関係各所と調整しながら会議の企画を練り上げ、準備を進めていきます。2022年10月、コロナ禍を経て3年ぶりに対面で開催された合同会議では、200名近くの経済人がオーストラリアから来日し、両国あわせて約400名が参加しました。西村経済産業大臣やオーストラリアの貿易観光大臣など多くの要人も出席いただいて、非常にスケールの大きな会議となりました。

中小企業に海外展開を考えてもらうきっかけづくりとなること

髙木 藍

この事業の一番の魅力は両国経済の接点を作れるダイナミックさにあり、そこに喜び、やりがいを感じます。

両国間の様々な立場の方が関わる非常に大きな会議なので綿密に準備する必要がありますが、一方で会議が成功した時の達成感はとても大きいです。

仕事をする上で、省庁や在日外国大使館・在外日本大使館、海外ビジネスを展開されている事業者の方など、様々な立場の方からお話を伺いながら企画を作っていくことが面白いです。大変と思うことよりはやりがいのほうが大きいですね。

また、中小企業が海外展開を考えるきっかけ・機会をつくるという事業の意義を忘れずに、「誰のための仕事なのか」を意識しながら、セミナーや交流会などを企画しています。

特に、国際部に来る前に所属していた杉並支部での経験から、企業の生の声を大事にすることの重要性を実感しています。統計上の情報だけでなく、企業の声を直接収集できるのが東商の強みだと思います。

プロジェクトメンバー紹介

髙木 藍

政策部門
国際部 南米・大洋州担当

髙木 藍

Q1.入所のきっかけは?

大学時代のゼミで、墨田区の中小企業をめぐるフィールドワークがありました。そこで出会った中小企業の中に、世界でオンリーワンの技術を持つ企業がありました。資源の少ない日本が経済力を持つに至った背景には、多くの中小企業の努力があること、そして、中小企業が日本の企業の99.7%を占めていることを知り、衝撃を受けました。そこで日本の要である、中小企業を支援できる仕事をしたいと思ったことが入所のきっかけです。またフィールドワークで出会った企業の社長さんの一人が「勇気ある経営大賞」を受賞されていて、それをきっかけに東商の存在を知ったことも、東商で働きたいという想いを持った一因でした。

髙木 藍

Q2.東商の魅力とは?

事業は多岐に渡っていますが、すべての仕事が中小企業の支援につながっていることが東商の魅力です。実際どこの部署にいてもそのつながりを感じられますし、これまでに4つの部署を経験してきて、毎回別の角度から中小企業と接することで新しい学びがあり、新しい人とのつながりを作りながら、新たなやりがいをみつけることができるので、本当に面白いです。

Q3.今後の目標は?

今後は、仕事と私生活のバランスを保ちながら、中小企業のサポートに関わっていきたいと思っています。家庭も仕事も充実させていきたいですし、それができる職場だと感じます。

産休から復帰される先輩を見ていて、ライフプラン、キャリアプランを見据えることができる職場なので、私もそうなりたいなと思っています。

Q4.東商はどんな職場ですか?

入所前のイメージは、堅い雰囲気の職場かなと思っていました。でも入所してみると、温かい方が多く、社内での交流も自然と広がりました。

東商の職員には、大変なことも多い中で頑張ろうとしている中小企業の方々と、一緒に同じ方向を見ることが求められると思います。企業の強み・良いところをさらに伸ばしていく方法や、抱えている課題をどう乗り越えていくかを企業と一緒に考えていく、その中でやりがいを感じられる職場だと感じています。

学生・求職者へのメッセージ

就活ではうまくいかないこともあると思いますが、逆にそこから新しい発見があったり、

思ってもみなかったところに素敵な企業が見つかったりもします。

社会の様々な面を目にする貴重な機会だと思って、気を楽にして乗り越えていただけたらなと思います。

様々な人々がいて日本の経済が回っているので、素敵な出会いを見つけて欲しいですね。