東京商工会議所板橋支部では11月7日（火）・8日（水）の２日間、秋田県大仙市および能代市を巡る「秋田視察会」を開催し、当支部岩月会長はじめ役員および会員企業10名が参加しました。

　視察1日目（11/7）は、大仙市にある㈱タニタハウジングウエア（谷田泰社長）の秋田工場を訪問し、久保田工場長から、同社の歴史と継承された技術の中で、クラウドアプリによる製造工程の見える化（業務効率向上）の取り組みや、「金属」の多様性や今後の可能性等について説明いただきました。
その後、能代市では能代商工会議所を表敬訪問し、同所佐藤会頭（㈱能代資源・社長）から能代市の概況等について説明を受けた後、能代市および板橋区双方の産業振興やまちづくりの課題、今後の取り組み等について意見交換を行いました。

　視察2日目（11/8）は、能代港に位置する東北電力㈱能代火力発電所「能代エナジアムパーク」を訪れ、奈良所長から同発電所の概要はじめエネルギーの安定供給や低炭素化に向けた取り組み等について解説をいただいた後、発電所施設内を見学しました。その後、はまなす展望台に移動し、今年1月より全面的な商業運転を開始した能代港洋上風力発電プロジェクトについて、秋田洋上風力発電㈱・岡垣社長から同プロジェクトの概要や今後の動向について解説いただくとともに、着床式洋上風力20基の風車を視察しました。
また、創業150余年におよぶ秋田能代の老舗酒蔵・喜久水酒造のトンネル貯蔵庫（長さ100mの総レンガ作りで、2000年に国の登録有形文化財に指定）および市内酒蔵を見学しました。
　参加者からは、本視察会を通じて、新旧“ものづくり”の動向や最新のエネルギー事情を通じたわが国が抱える課題などを学ぶ良い機会となったというご意見をいただきました。

　東京商工会議所板橋支部では、今後も区内会員企業向けの視察会等を通じて地域の課題解決や中小企業の経営に役立つ情報を発信してまいります。