東京商工会議所世田谷支部は、世田谷区内の企業における正社員への賃上げの対応状況と課題について調査を行いました。調査では、2023年度の賃上げについて聞くと「業績が改善しているため、賃上げを実施予定」12.7％、「業績の改善が見られないが、賃上げを実施予定」26.1％となり、合わせると約4割が賃上げを実施する予定であることが分かりました。
　続いて、賃上げの内容について聞くと、「ベースアップを実施予定」が52.9％と最も大きい結果となりました。賃上げを行う理由としては、「人材確保・定着やモチベーション向上のため」が81.5％となり、次いで「物価が上昇しているため」が64.7％となりました。（いずれも複数回答あり）
　一方で、賃上げを見送る予定もしくは未定とする理由については、多い順で「今後の経営環境・経済状況が不透明なため」50.8％、「業績の改善がみられないため（見込み含む）」30.4％、「すでに他社と同水準（もしくはそれ以上）の賃金になっているため」11.6％となりました。（複数回答あり）
　東京商工会議所世田谷支部では、世田谷区・世田谷区産業振興公社と連携し、情報産業誌「せたがやエコノミックス」を発行しています。区内の企業インタビューや支援事業・補助金情報などのほか、独自に実施している区内景況調査を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。