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健康経営倶楽部マガジン ≪2021.1.5 vol.68 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫

2021年1月5日
東京商工会議所
会員交流センター

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健康経営倶楽部マガジン ≪2021.1.5 vol.68 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫
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≪コラムで学ぶ健康づくり 目次≫◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

健康経営の取り組みの一環として、社員の健康リテラシー向上に活用できるよう、
職場の中でも簡単に取り組める健康づくりに関する知識等を提供するコラムを
掲載しております。

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1.働き方の新しいスタイルにおける「こころの健康」を保つコツ
  ~産業医から元気に働くためのアドバイス~
  「在宅勤務中の体調不良者への対応のポイント」
  (第7回/全7回+まとめ1回)

                  ヘルスデザイン株式会社 坂本 宣明

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2.きょうも健やか!
  ~生活習慣病の原因、「動脈硬化」を防ぐには~
   動脈硬化は脳動脈に迫る! 痛くもなく、ひそかに……
  (第10回/全12回)             
               
                            株式会社NHK出版
   
※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、
社員の皆さまへ「メール」または「文書回覧」の形式で転送できます。
イントラ掲載、印刷等による社外への配布、営利目的での利用、内容の改変・
抜粋、著者・監修者のプロフィールをはずしての転送はできません。
転送可能な期間は本メルマガ配信後1年間です。

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1.働き方の新しいスタイルにおける「こころの健康」を保つコツ
  ~産業医から元気に働くためのアドバイス~
  「在宅勤務中の体調不良者への対応のポイント」
  (第7回/全7回+まとめ1回)

                  ヘルスデザイン株式会社 坂本 宣明

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こんにちは、ヘルスデザイン株式会社の坂本です。
産業医の立場から、新しい働き方における、「こころの健康」を保つコツについてご紹介しています。
前回は、在宅勤務中に、自分で体調を整えていくセルフケアのポイントをご紹介しました。
しかし、在宅勤務中に何らかのストレスを感じて、体調が優れない社員が出てくるかもしれません。
このような時に管理職はどのような対応をしていけば良いのでしょうか?
今回は調子を崩した部下への対応のポイントを一緒に確認してみましょう。

1 部下の不調に気づく
まずは、部下の不調に気づくことから始まります。
在宅勤務では、通常の出勤時の対応と比べて工夫が必要です。
これについては第3回目と第4回目のコラムにて紹介していますので、確認してみてください。
ポイントは、部下のいつもの様子とは違うことにオンラインツールを活用して気づき、声をかけて、
傾聴していくということでした。

第3回目  https://tosho-antenna.jp/entry/2020/10/09/100000
第4回目  https://tosho-antenna.jp/entry/2020/11/11/100000

この一連のアプローチによって、部下の不調に気づき、放置することなく対応しましょう。
「分かっちゃいるけどやめられない」という言葉のように、
「(部下の不調に)気づいているけど、対応しない」ということがないように
日頃から心がけましょう。

2 プライバシーに配慮して
部下へ声かけを行う際のポイントをもう一つ確認します。
それは、在宅勤務時の体調確認の声かけとして、オンライン会議で皆に呼びかけることはOKですが、
個別に部下を心配して声かけをかける時は、「1対1」の場面にしてください。
管理職として、「仕事に支障が出ているように感じるので、体調は大丈夫ですか?心配しています」
という体調確認とともに、「何かあればいつでも相談してほしい」というメッセージも添えて
アプローチを続けて行いましょう。

3 管理職が抱え込みすぎない
部下の相談を受けていると、「憂うつ、不安、眠れない、朝起きると吐き気がする」などの
健康に関する悩み事が出てくることがあります。これに対して管理職が助言することは
難しいかもしれません。もしくは、部下の対応に管理職が振り回されてしまう場合があります。
部下から管理職へ仕事の配慮の要求事項が強くなり、管理職がどう対応すればよいのか
困惑してしまうケースです。
このような場合には、部下の対応を管理職ひとりで抱え込まずに、自分の上長や人事総務部門に
相談したり、産業医や保健師、医療機関につないだりすることを考えてみてください。

4 専門家につなぐ
自分の上長や人事総務部門に相談することで、部下の状況を改善できるケースは多々あります。
ただ、健康問題が絡んでいる場合には、専門家の対応も検討してください。
会社に産業医や保健師がいれば、相談してみてください。
私も日頃、産業医として心の調子を崩した方々に対して面談していますが、管理職から部下の
健康問題について、早めに情報連携いただいた場合は、早期回復が上手く行きやすいと実感しています。
また、上司には言いづらいことを産業医や保健師に話してくれたり、人間関係や長時間労働など
様々なストレス源に対して、専門職の立場から介入を図ったりできます。
50人未満の企業では、産業医や保健師との契約がない場合もあります。
このような場合でも、社外の専門家とつながることは可能です。
例えば、下記のような相談窓口があります。

※外部の相談窓口の例
・厚生労働省 心の耳 健康相談 
https://kokoro.mhlw.go.jp/tel-soudan/
・産業保健総合支援センターに問い合わせる
・ストレスチェックの実施機関や健康診断実施機関に相談する
・産業医や保健師の請負委託会社の相談対応サービスを活用する
・会社が契約している社会保険労務士に相談する など

何か困ったときに相談できる外部相談窓口を日頃から見つけておくと良いと思います。
弊社でも、産業医や保健師が50人未満の企業から健康相談をオンラインで対応していますが、
メールや電話で人事担当者の方から、
「調子が悪そうな社員がいるのだが、どう対応すれば良い?」、
「病院の診断書が出たがどう対応すれば良い?」、
「職場復帰の前に一度、体調確認の面談をしてほしい」といった相談が寄せられています。

5 病院受診について
心身の不調が続く場合には、医療機関の受診が必要です。
心の健康については、心療内科や精神科が担当科となります。
医療機関を探す際には、インターネットの検索サイトで
「心療内科 〇〇駅(←最寄りの駅名を入れる)」という単語を入れて検索したり、
各都道府県の医療機関検索サイトなどを利用したりすると良いでしょう。

・各都道府県の医療機関検索 
 https://kokoro.mhlw.go.jp/facility/

・東京都医療機関検索ひまわり
 https://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq13/qqport/tomintop/

初めて心療内科や精神科にかかる人は、「何を聞かれるのだろう?」、
「薬を飲むことになるのだろうか・・」「うつ病と診断されたらどうしよう・・」
などのように受診をためらう方がいます。
このような時には、「受診をしたくない」という気持ちを、まずは管理職としても
受け止めてあげてください。そして、
「なんでもなければその方が良いのだから、念のために受診相談してみてはどうか?」、
「今のつらい体調を、良い方向にしていくために、一度、専門家に見てもらおう」
などのように部下を優しく誘導してあげてください。
多くの場合では、「受診したほうがよい」と感じつつも、先ほどの不安な考えとの
板挟みになっているようです。心配する気持ちに向き合いながら、今後の見通しも
一緒に考えていくことで、自然と受診に前向きになってくれるはずです。
また、「もう少しこのまま頑張ってみたい・・」とついつい受診を先延ばしにしてしまう
場合も散見されます。しかし、辛いまま働き続けるのは、結果として体調の回復が
遅くなってしまうことがあります。
「勇気を持って休養して、回復したらまた会社に貢献していけば良いのだから安心して」
と伝えるなど、療養することを大切にしてほしいと思います。
このように早めに医療機関を受診してもらいたいところですが、現状では、受診予約が
必要な場合が多く、予約日が2週間や1ヶ月待ちということも少なくありません。
しかし、それでもまずは受診予約をして予定を立てて下さい。
社員が医療機関を受診するまでは、仕事の負荷を取り除いたり、年次有給休暇を使って
仕事から離れて生活したりできるように、管理監督者や人事担当者が一緒になって
サポートしてあげてください。

以上、心の不調が疑われる部下への対応と、専門家や医療機関へのつなぎ方について
ご紹介しました。部下の不調を放置することなく、声をかけて、傾聴して、適切な対応に
つなげていただければと思います。
さて、次回は最終回です。在宅勤務をする中でのこころの健康管理について、
今までの総まとめをしたいと思います。それでは来月、よろしくお願いいたします!

【参考情報】
〇坂本宣明 産業医、労働衛生コンサルタント、博士(医学)
 https://health-d.co.jp/corporate/

〇東京産業保健総合支援センター
 https://www.tokyos.johas.go.jp/inquiry.html

〇厚生労働省 こころの耳  
 https://kokoro.mhlw.go.jp/linecare/data/e-learning.pdf

〇各都道府県の医療機関検索 
 https://kokoro.mhlw.go.jp/facility/

〇東京都医療機関検索ひまわり 
 https://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq13/qqport/tomintop/ 

〇ヘルスデザイン株式会社 小規模事業所支援 
 https://health-d.co.jp/service/service06.html

〇管理監督者にお願いしたい3つのこと
 https://electricdoc.net/wp-content/uploads/2012/08/slide.pdf

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2.きょうも健やか!
  ~生活習慣病の原因、「動脈硬化」を防ぐには~
   動脈硬化は脳動脈に迫る! 痛くもなく、ひそかに……
  (第10回/全12回)             
               
                            株式会社NHK出版
   
※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、
社員の皆さまへ「メール」または「文書回覧」の形式で転送できます。
イントラ掲載、印刷等による社外への配布、営利目的での利用、内容の改変・
抜粋、著者・監修者のプロフィールをはずしての転送はできません。
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脳血管障害にはさまざまな原因がありますが、一番関係が深いのが「動脈硬化症」です。

【警戒すべきは“ドロドロタイプ”の血液】

動脈硬化とは、動脈の壁にコレステロールが沈着し、動脈が厚く硬く弾力性の乏しい、
ぼろぼろの状態になることです。どんなに健康的な生活を送っていても年齢とともに
血管は老化し、自然と動脈硬化は進んでゆきます。しかし、この自然な血管の老化とは別に、
生活習慣病や喫煙などの習慣によって引き起こされる急速に進行した動脈硬化があります。
この異常に進行した動脈硬化が、脳血管障害を引き起こす原因です。
このタイプを「粥状硬化(じゅくじょうこうか)」と呼んでいます。

生活習慣病や喫煙などによって血管壁が傷つき、動脈壁内に悪玉コレステロールが
浸み出してたまり、軟らかい「粥腫(じゅくしゅ)」をつくります。
粥腫は徐々に大きくなり、何らかの原因で破れ、中身が飛び出し脳の動脈に詰まります。
破れた部分には血小板が集まって血栓(血液の塊)ができ、これもある大きさになると、
脳の血管に飛んでいき、詰まります。このようにして脳梗塞が発生することになります。

一方、動脈硬化によってもろくなった細動脈は脳の中で破裂し、脳出血を起こします。

【危険因子を遠ざけて血管を守る】

動脈硬化の怖い点は、動脈硬化が進行していても気付きにくいことです。
血管が詰まったり、破れたりして症状が現れるまでは気付くことができません。
このため動脈硬化は“沈黙の殺人者”と呼ばれています。

動脈硬化を招く要因には高血圧や糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどが
知られています。また、喫煙や不健康な食生活、運動不足といった生活習慣も、動脈硬化の
危険因子です。これらの危険因子を管理して、動脈硬化を最小限に食い止めることが
脳血管障害の予防の根幹です。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(執筆年月日:2018年3月7日)。

[監修]岡田芳和 おかだ・よしかず
聖路加国際病院脳神経外科特別顧問
1974年広島大学医学部卒業。東京女子医科大学脳神経外科主任教授、同大学病院長などを経て現職。
専門は脳血管障害全般。
『別冊NHKきょうの健康 脳卒中 見逃さない、あきらめない』など、監修書、著書多数。
最先端の治療技術とチームワークをもって、超急性期から予防対策までの脳卒中治療を成功へと導く。

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